2021.12.27

【三遠vs琉球】長いトンネルを脱した三遠…同地区首位撃破へはリバウンドの徹底が必要不可欠

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックス vs 琉球ゴールデンキングス(@豊橋市総合体育館)
12月29日19時5分

 三遠ネオフェニックスが14連敗の長いトンネルを抜け出した。シーホース三河との第1戦は相手のオフェンスを止めることができず、第2クォーター以降は点差が離れる一方だったが、第2戦は前半にディフェンスで我慢強く戦い、後半にサーディ・ラベナジャスティン・ノックス松脇圭志が得点を重ねて63得点と爆発。ロバート・カーターの不在を感じさせない試合運びで、前半とは一転した点の取り合いを制した。

 しかし、2カ月ぶりの勝利に酔う間もなくホームに迎えるのは、西地区首位の琉球ゴールデンキングスという強敵だ。競り合いに勝ちきる強さを前節も見せ、横浜ビー・コルセアーズとの第1戦は第4クォーターに追い詰められながらも2点差でかわし、第2戦は相手が波に乗りかけたところで効果的に得点。危なげない展開で10連勝を飾った。このところ3ポイントシュートの威力が増している今村佳太は、第1戦こそ6本中1本の成功にとどまったが、第2戦は9本中5本を成功させている。前節は開幕前に負傷した渡邉飛勇が初めてベンチ登録されており、Bリーグデビューの日も近そうだ。

 三遠と琉球の最も明確な差はリバウンド。リーグ1位の琉球は特にオフェンスリバウンドが強く、一方の三遠はリーグ21位で、ディフェンスリバウンドに限ればリーグで最も少ない。琉球にタフショットを打たせた上でボックスアウトを徹底し、セカンドチャンスを与えないことが三遠にとって何よりも重要となるだろう。

文=吉川哲彦

■ロスター
・三遠(HC:ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ)
サーディ・ラベナ
ロバート・カーター
太田敦也
杉浦佑成
岡田慎吾
ジャスティン・ノックス
松脇圭志
エリアス・ハリス
田渡凌
半澤凌太
津山尚大
津屋一球
山内盛久

・琉球(HC:桶谷大)
小寺ハミルトンゲイリー
並里成
コー・フリッピン
アレン・ダーラム
渡邉飛勇
ドウェイン・エバンス
岸本隆一
田代直希
今村佳太
満原優樹
小野寺祥太
ジャック・クーリー
牧隼利

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