2016.09.29

スピードの仙台と高さの北海道、どちらに軍配が上がるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 仙台89ERSは開幕戦こそ敗れたが、翌日はホームの千葉ジェッツに土をつけた。菊池真人をスターターに起用し、前日23得点の小野龍猛を12得点に抑えたことも勝因の一つ。間橋健生ヘッドコーチの高い修正能力を示した格好だ。

 レバンガ北海道も、開幕戦は大阪エヴェッサに屈したが、2戦目は桜井良太の14得点を筆頭に出場選手全員得点で勝利。今節もアウェイというタフな状況になるが、大ベテランの折茂武彦が1戦目にチーム最多の14得点と元気なところを見せ、チームの士気は上がっている。

 見どころを一言で言うと、スピードの仙台と高さの北海道ということになるだろう。サイズで上回る北海道はインサイドを強調したい。折茂や桜井、野口大介といった190センチを超える日本人のポストアップもオフェンスの起点にできる。

 仙台はゾーンディフェンスをうまく使い、オフェンスでは志村雄彦石川海斗らがスピードでかき回したいところだ。平均年齢がやや高く、牧全をケガで欠いて9人で戦う北海道の不安材料はスタミナ面とファウルトラブル。相手の体力を削り、ファウルを誘発するチリジ ネパウエのフィジカルなプレーは、北海道を大いに悩ませることになるだろう。

文=吉川哲彦

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