11月26日、B1リーグ第10節が各地で行われた。
中地区首位を走る川崎ブレイブサンダースは、最下位の富山グラウジーズ相手に苦戦を強いられた。序盤から3ポイントが決まらず、第1クォーターは9本打ってわずか1本。富山は8本中3本を成功させ、それがそのまま15－19とスコアに反映された。続く第2クォーターも15－17、第3クォーターは13－13と、富山リードで最終クォーターを迎えた。しかしここから首位の底力を発揮。それまで9点だった得点源のニック・ファジーカスが11得点を挙げるなど30点を積み重ね試合をひっくり返し、最後は73－69で逃げきり連勝を7に伸ばした。
ともに9勝8敗で並ぶサンロッカーズ渋谷vs新潟アルビレックスBBは、2ケタ得点を記録したSR渋谷の4選手の活躍が際立った。拮抗した展開が続き、52－52で第4クォーターを迎えると、アイラ・ブラウンが10得点、満原優樹が7得点、伊藤駿とアールティー・グインが6得点と、トータルで2ケタ得点を挙げたこの4人が全スコアをたたき出し81－76で勝利を収めた。なお、SR渋谷の3ポイント成功率は、2ポイントの45パーセントを上回る52パーセントと、外からのオフェンスが機能したのも大きかった。
元NBA選手のジョシュ・チルドレスが加わり話題に上る三遠ネオフェニックスは、横浜ビー・コルセアーズに完敗。最初の10分こそ15－14と先行したが、次の10分で逆転を許すと、第3クォーターは10－21と大量リードを奪われる。最終クォーターは点の取り合いとなり、わずかにスコアを縮めたものの、67－80で敗れた。横浜は18ポイントのジェイソン・ウォッシュバーンを含む4選手が2ケタ得点をマーク。三遠期待のチルドレスは出場18分で10得点7リバウンドとまずまずの結果を残した。
連敗から抜けだしたい京都ハンナリーズは、2連勝中の滋賀レイクスターズとの“京滋ダービー”に臨んだ。前半を45－37で終えた京都だったが、続く第3クォーターで相手の猛攻に遭い1点差まで詰め寄られる。それでも最終クォーターに22点を奪い、一方で相手の得点を14に抑え、ホームで意地を見せた。18点を挙げたマーカス・ダブをはじめ5選手が2ケタ得点を記録。滋賀は新加入の並里成がこの日も20点と期待に応える活躍を見せたものの、一歩及ばなかった。
【試合結果】
サンロッカーズ渋谷 81－76 新潟アルビレックスBB
横浜ビー・コルセアーズ 80－67 三遠ネオフェニックス
富山グラウジーズ 69－73 川崎ブレイブサンダース