2016.12.08

戦力が整いつつある北海道、ディフェンス力安定の名古屋Dを崩せるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 前節はアウェイで連敗し、折茂武彦の大記録達成以降まだ白星を挙げていないレバンガ北海道。しかし、故障離脱中だった西川貴之が13試合ぶりに出場、2試合計19得点をマークするという明るい話題もあった。チームの中軸を担う西川とジャマール・ソープがそろい、NBLでプレーオフに進んだ昨季とほぼ同じ戦力に戻った。

 連敗したとはいえ、2戦とも78得点という数字は決して低いものではなく、チームの合計アシストはいずれも20を超えるなど、オフェンスは機能している様子がうかがえる。ディフェンスの向上と、前節2戦とも2得点に封じられた折茂をどう活かすかがポイントだ。

 ホームに迎え撃つ相手は、久しぶりに同一カード連勝を果たした名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。昨季まで北海道でプレーしたジェロウム・ティルマンが戦列復帰し、失点は2戦とも60点台と持ち前のディフェンス力も戻ってきた。今節も連勝すれば開幕当初の勢いを取り戻し、再浮上の足掛かりになる。

 名古屋Dの中東泰斗は、明治大学で西川の1年後輩にあたる。いずれも、若さを前面に出した躍動感溢れるプレーでチームに活力を与える存在。どちらがよりチームを波に乗せるかが見ものだ。

文=吉川哲彦

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