4連勝で、混戦の中地区2位争いから一歩抜けだした新潟アルビレックスBB。ただ、その相手はいずれも星勘定に苦しんでいるチームであり、盤石の試合運びを見せたわけでもなかった。ここからが真価を問われる戦いになるが、相手は13連勝中の千葉ジェッツという難敵だ。
前節連勝の立役者は、2戦とも30点オーバーと持ち前の得点力を発揮したダバンテ・ガードナー。クリント・チャップマンが2戦続けて得点を量産することが少ないのに対し、ガードナーは強いフィジカルを活かしたローポストアタックで安定したスコアリングが計算できる、絶対的得点源だ。チームの平均得点でリーグ上位につけるのは、ガードナーの安定感によるところが大きい。
一方の千葉、得点に関してはその新潟よりも一枚上だ。2ケタ得点を見込める選手が多く、連勝中はほとんどの試合で2ケタ得点が4人以上いる。内外でバランス良く得点できることが他チームの脅威になっているのは間違いない。
どこからでも得点が取れる千葉に対し、新潟はガードナー以外の選手も得点に絡めるかどうか。ガードナーをより活かすためにも、特に日本人シューターの爆発に期待したい。
文=吉川哲彦