滋賀レイクスターズの前節は連敗。初戦は前半に48失点を喫し、後半ディフェンスを立て直したものの、オフェンスはミスの多さを改善できずじまい。翌日は第2クォーターに逆転してからクロスゲームを演じたが、前日に続いて成功率の低かった3ポイントが最後まで入らなかった。
三遠ネオフェニックスは、西地区3位の大阪エヴェッサに連勝して、“借金生活”から1節で抜けだした。ジョシュ・チルドレスが欠場したにも関わらず、初戦は残る2人の外国人が“ダブルダブル”。太田敦也も11得点と、相手の強力インサイドを打ち破った。翌日も、その3人に加えて並里祐と田渡修人がともに12得点。チーム全体で5割を超える3ポイント成功率で大阪を粉砕した。
このカードは、並里兄弟の対決でもある。兄弟対決と言えば、栃木ブレックスとアルバルク東京の竹内ツインズ対決に注目が集まるが、それが今季8試合あるのに対し、他地区である並里兄弟の顔合わせは今回の2試合限りという貴重な機会だ。今季途中の加入でチームの救世主として期待が掛かる弟の成と、前の試合で存在をアピールした兄の祐。チームを勝利に導く活躍を見せるのはどちらか。
文=吉川哲彦