ジョーダン・バチンスキーというラストピースを加えて新体制となったレバンガ北海道。シーホース三河という難敵に挑んだ前節は、1戦目はバチンスキーが3得点2リバウンドと存在感を発揮できずに敗戦した。しかし2戦目は前半の失点を25点に抑え、オフェンスでもバチンスキーを含む4人が2ケタ得点を挙げて逃げきり勝利。バチンスキーは9リバウンドも記録し、北海道にアドバンテージをもたらした。今後バチンスキーが安定した活躍ができるかどうかが、北海道の勝敗にも直結しそうだ。
仙台89ERSもグレッグ・マンガーノを迎え、新たなスタートを切った。滋賀レイクスターズとの1戦目はすべてのクォーターで20点以上の失点を喫して敗れたが、2戦目は逆にすべてのクォーターで20点以上を奪う会心の勝利。ホームでの連敗を12で止めた。2戦合計で15得点12リバウンドと今一つだったマンガーノがどれだけ早くフィットするかが、チームの浮沈のカギになる。
ジャマール・ソープが欠場中の北海道は、前節1戦目で21得点の野口大介や現在3試合連続2ケタ得点の折茂武彦にも期待が掛かる。デビュー戦で勝利に貢献した特別指定選手の関野剛平も楽しみな存在だ。
文=吉川哲彦