今季も含め8シーズンにわたって熾烈な争いを繰り広げてきた、京都ハンナリーズと大阪エヴェッサによる“京阪ダービー”。西地区の2位争いが激化する中、対戦成績2勝ずつの五分で迎える今季最後の激突は、かつてないほどの大きな山場になりそうだ。
ホームの大阪は前節、連勝すれば2位浮上の可能性があったが、滋賀レイクスターズを相手に1敗。2戦ともリードの状況から追いあげられる展開で、1戦目は逃げきったものの、2戦目はかわしきれなかった。2戦目はターンオーバーが18にのぼった上、12得点の相馬卓弥を除く日本人選手が合計5得点と深刻な得点力不足に陥った。
シーホース三河と対戦した京都は、2戦とも69点に抑えこまれて連敗。3ポイントが2戦合計で35本中7本しか決まらず、三河を慌てさせることができなかった。外国籍選手3人は2戦とも2ケタ得点をマークしたが、日本人では2戦目に岡田優介が13得点を挙げたのみだ。
1ゲーム差で大阪を追う京都としては、少なくとも連敗だけは避けなければならない。大阪の日本人選手をしっかり守った上で、現在5試合連続で1ケタ得点に終わっている川嶋勇人の得点力が戻れば、連勝で大阪を追い抜くことも十分にあり得る。
文=吉川哲彦