名古屋Dはバーレルの完全復活に期待、大阪は“日替わりヒーロー”が現れるか

 大混戦の西地区2位争い。その要因は名古屋ダイヤモンドドルフィンズの失速にある。ジャスティン・バーレルが負傷離脱した1月29日以降は3勝15敗で“貯金”を一気に減らし、現在は“借金5”で5位に転落。2位を争う直接対決7試合を含めた残り9試合で2位の座に返り咲くには、最低でも6勝は必要だろう。

 バーレルが本格復帰した前節も、シーホース三河の地力に屈した。バーレルは2戦とも1ケタ得点に終わり、チーム全体も得点が伸び悩んだ。特に2戦目は、オフェンスリバウンドを20個も取りながら58点しか奪えなかった。

 今節の相手は大阪エヴェッサ京都ハンナリーズ戦は1戦目で日本人選手に60得点を許したが、2戦目は日本人選手の得点を31点に抑え、1勝1敗ながら3位に浮上した。2戦とも木下博之と根来新之助が2ケタ得点を挙げ、中でも木下は2戦目で6リバウンド5アシストも記録したが、7ターンオーバー。それをカバーしたのは、12得点5スティールの合田怜だ。

 名古屋Dはやはりバーレルの完全復活が最大のカギ。大阪は前節の合田のようにチームにエナジーを与える“日替わりヒーロー”がまた現れれば、2位浮上も見えてくる。

文=吉川哲彦

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