シーズン序盤は西地区首位を走った名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。その後は2度にわたる失速の結果、前節の滋賀レイクスターズ戦でチャンピオンシップ進出は幻となった。
滋賀戦は2戦とも延長戦にもつれこむ大熱戦。1戦目は残り4分を切ったところで7点のリードを奪ったが、その後は1点も取れないまま残り2秒に追いつかれ、延長戦で万事休す。2戦目は逆に残り1秒の中務敏宏の得点で延長戦に持ちこみながら、5分間は連続3ポイントシュートを許すなど失点を重ねた。ただ、1戦目に敗れた時点でCS進出の可能性が消えたにも関わらず、2戦目も気持ちを切らさず戦ったことは称賛に価する。
一方の琉球ゴールデンキングスには、まだCS進出の可能性が残されている。京都ハンナリーズとの決戦は、1戦目こそ後半にオフェンスが停滞したことで敗れたが、2戦目はリバウンドを支配して33点差の圧勝。2位争いから京都を引きずり下ろした今、最終節で対戦する大阪エヴェッサとの直接対決に望みをつなぐためにも、今節の必勝を期す。
ジャスティン・バーレルが復調してきている名古屋Dに対抗するには、リバウンドが重要。キーマンは、前節2戦目で14分間に9リバウンドをもぎ取った波多野和也だ。
文=吉川哲彦