【レポート】京都ハンナリーズ「ビッグマンの加入でチャンピオンシップへ」

新加入ビッグマン2人に期待がかかる京都 [写真]=hummel

 2年目となるBリーグ、2017-18シーズンが9月29日より順次開幕。西地区の京都ハンナリーズは、9月30日にホームで中地区の三遠ネオフェニックスと対戦する。昨シーズン西地区5位に終わったものの、日本代表候補の永吉佑也ら新規メンバー7名が加入し、新シーズンの活躍が期待される京都。開幕戦を前に練習場を訪ねた。

Bリーグ最大の超重量級センター、ジョシュア・スミス

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 体育館に響くボールの音と交わされる声のトーンが、開幕前の熱気の高まりを感じさせた。そんな京都の練習風景で目を引いたのは、新加入の選手たちだ。まず目に飛びこんでくるのが、Bリーグで最も体格の大きいジョシュア・スミスだ。スミスは、大学卒業後、NBADリーグ(現Gリーグ)で約2年、そして昨シーズン途中からフィリピンリーグでプレー。208センチ138キロの超重量級センターは、浜口炎ヘッドコーチも注目してほしい選手だと述べる。

 特定の選手をチームの注目選手だとは好んで語らない浜口HCだが、新しいファンにバスケットを楽しんでもらうのに、ビッグマンはうってつけだという。「ジョシュアはリーグでも一番大きい選手です。ゴール下の大黒柱という表現にふさわしく、注目しやすいですし、見て楽しい選手です」と口にする。

 自らを点も取れ、パスもでき、リバウンドやディフェンスもこなせるマルチプレーヤーのスミスだが、「どんな状況でもチームの勝利のために必要なことをできるかが大事だ」と語り、「長いシーズンで勝ち続けることはどんなスポーツでも不可能なので、負けた試合にも、ポジティブな部分を持てるかどうか。次につながる試合を続けることで、チームは成長できる」と話す。

プレーの幅を広げる永吉佑也

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 京都の日本人ビッグマンといえば、川崎ブレイブサンダースから移籍した198センチ115キロの永吉佑也だ。日本代表候補に常に選出される実力の持ち主は、移籍を期に、さらなる飛躍を目指している。「出られなかったんですけど、アジアカップを見ていて、アウトサイドからのシュートができることがアジアのレベルだと感じました。まして世界のレベルはもっと上で。今シーズンは、ベーシックなリング下でのフィジカルに加え、オフェンス面での向上を図りたいです。『君ならもっとできる』と言ってもらい、京都に来たので、アウトサイドのドライブや判断力を身につけていくように練習を重ねています」

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「プレシーズンマッチでは、毎試合チームとしての成長が感じられて、もっともっと試合がしたいという気持ちが募っていて、今はリーグの開幕が待ち遠しくて仕方がない感じです。チームとしてまだどれだけやれるかはわかりませんが、栃木(ブレックス)や川崎、(アルバルク)東京(シーホース)三河千葉(ジェッツふなばし)といったトップクラスのチームとの対戦が楽しみですね。チャンピオンになるために、チームとして熟成、成長していきたいです」(永吉)

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 開幕戦は、ホームのハンナリーズアリーナで迎える三遠戦。三遠の太田敦也は206センチ112キロと、日本人ビッグマン対決ともいわれるこの試合。浜口HCが、「ベースは練習でやってきたことをいかに出せるか。プレシーズンマッチを見ても三遠は調子のいいチームなので、いかにディフェンスで我慢できるかが、ポイントです」と語ったように、新戦力の活躍が、今シーズンの京都の方向性を見せてくれるに違いない。

提供=hummel

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