アルバルク東京に土をつけて波に乗るかと思われた新潟アルビレックスBBだったが、前節は三遠ネオフェニックスに連敗。ホームに戻り、勝率5割から再スタートを切る。
三遠戦はいずれも1点を争う大接戦だった。1戦目はダバンテ・ガードナーを出場停止で欠きながらも、オースティン・ダフォーの20得点と鵜澤潤の19得点で三遠のインサイド陣に抵抗。しかし、同点の残り2分から粘りきれなかった。2戦目はそのガードナーが47得点でB1記録を更新したが、延長にもつれこんだ熱戦を2点差で落とした。
レバンガ北海道は、強豪川崎ブレイブサンダースから大きな1勝を奪った。1戦目の後半に51得点とオフェンスが機能し、16点差をつける見事な白星。2戦目も第1クォーターに28得点を挙げて勢いづいたかに見えたが、その後は得点が伸びず、延長の末に3点差で敗れた。とはいえ、折茂武彦が現在4試合連続で2ケタ得点をマークしているのは、どのチームにとっても脅威だ。
第3節終了時点における1試合平均得点の1位が北海道(85得点)、2位が新潟(83.7得点)。戦術は対照的だが、オフェンシブチームの顔合わせだ。その一方でともに失点も少なくなく、北海道のガードナー対策には特に注目したい。
文=吉川哲彦