10月25日にB1リーグ第5節が行われ、サンロッカーズ渋谷が墨田区総合体育館で栃木ブレックスと対戦。SR渋谷はBリーグ初代王者を相手に85-65で大勝を収め、連敗を「2」でストップした。
第1クォーターは開始早々に満原優樹の3ポイントで先制したが、直後に遠藤祐亮に3ポイントシュートを献上。竹内公輔に連続得点を与えるなど残り5分52秒の時点で6-11とビハインドを背負ったが、同3分42秒から無失点に抑えることに成功する。攻めてはこの日15得点の満原、同9得点4アシストのベンドラメ礼生を起点に得点を重ね、4点のリードを奪った。
第2クォーターはリードを保ちながら試合を進めると、終了間際には伊藤駿の2連続得点もあり36-24で終了。勝久ジェフリーヘッドコーチは試合後、相手の得意とするトランジションバスケットをさせてしまったことを前半の反省点として挙げたが、「後半はそこを修正して、リバウンドを取って走ろうとしていた。選手たちがよく修正してくれて、最初から最後までボールにプレッシャーを掛けていた」
その言葉どおり、SR渋谷は後半にたたみ掛けて点差を拡大。危なげない試合運びを披露し、20点差で白星をつかんだ。指揮官は、前節の川崎ブレイブサンダース戦で連敗を喫したことがチームに危機感を与えたという。
「2試合とも2点差で負けたが、勝つチャンスはあった。しかし、そこ(で勝てなかったの)が、強いチームとの差だと思っている。一体感を持って、チームバスケで解決しないといけないというより強い危機感がチームに生まれた」
また、栃木戦では、コート内で選手同士が積極的に声を掛け合ったり、ベンチで伊藤や清水太志郎がチームを鼓舞したりする姿が目立った。勝久HCも「一体感」を勝因に挙げ、「流れが良くない時にコミュニケーションを取れていた。みんなが同じ方向に向かっていたことが大きかった」と振り返った。
「自分たちが目指しているバスケが少しずつできていると思う。引き続きステップアップしたい」(勝久HC)。強豪ひしめく東地区を勝ち抜くため、SR渋谷は高みを目指し成長を続けていく。