第8節の時点で6勝9敗の4チームが2位を争っていた中地区。その中で唯一前節に連勝して一歩抜けだしたのが新潟アルビレックスBBだ。滋賀レイクスターズ戦は2戦ともアウェーでの平日開催という難しい状況だったが、1戦目は7人が8得点以上というバランスのいいオフェンスで22点差の快勝。2戦目はダバンテ・ガードナーが43得点16リバウンド4スティールという圧巻のパフォーマンスを見せ、粘る滋賀を退けた。
今節の相手、千葉ジェッツは京都ハンナリーズに連勝して東地区2位の座をキープ。2戦とも2ケタ得点の富樫勇樹とマイケル・パーカーを筆頭に、個々が自身の役割をしっかりと果たした。そして、得点面で安定感を欠いていたトニー・ガフニーを契約解除し、レオ・ライオンズを獲得。オフェンス面はさらに強化されそうだ。
今季の新潟は、東地区の強豪、アルバルク東京と川崎ブレイブサンダースから1勝ずつ奪っている。昨季連勝を「13」で止められたということもあり、千葉にとっては嫌な相手だ。昨季は富樫以外を抑える作戦で白星を挙げた新潟が、今回どのような手を打ってくるかに注目したい。もちろん、ライオンズのコンディションレベルも大きな見どころになる。
文=吉川哲彦