2018.01.04

「獲れるタイトルはすべて獲りたい」横浜ビー・コルセアーズの田渡凌が語るNBAとBリーグ

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1月3日(水)にWOWOWで放送されたポートランド・トレイルブレイザーズ対クリーブランド・キャバリアーズ戦に田渡凌横浜ビー・コルセアーズ)選手がゲスト出演しました。田渡3兄弟の三男でアメリカ留学経験がある田渡選手。初めての解説を終えた後に今季のNBA、Bリーグのことなどについて話してもらいました。

素材提供=WOWOW

――NBA解説お疲れ様でした。解説自体も初めてとのことでしたが、体験してみてどうでしたか?
田渡 私がアメリカに留学していた時にチームメイトと一緒にNBAを見ていて、いろいろ言い合いながらみるのが楽しかったので、その時のことを思い出しながら解説していました。とても楽しかったです。

――今日の試合はいかがでしたか?
田渡 第3クォーターまでお互いがお互いの持ち味を出していましたが、第4クォーターでキャバリアーズがリバウンドとターンオーバーを誘うディフェンスで踏ん張り、逆にトレイルブレイザーズが失速していったという展開でした。(復帰戦となった注目選手のアイザイア・トーマスについては)今日見た限りでは、いつものリズムでプレーできるところまで戻っているので、今後が楽しみです。

トレイルブレイザーズでは、デイミアン・リラードが好きです。今日もトーマスとバチバチやりあって、そういう場面でも活躍するのがリラードの持ち味だと思っています。バチバチした中でも冷静かつ強気でいくリラードのパフォーマンスを見られて良かったです。どんな距離でもスリーポイントを決めてくるのは、同じポイントガードとして見本にしたいです。

――NBA初心者に向けて、NBAの楽しみ方を教えてください。
田渡 バスケットボールは、他の競技と比べて点が入るスポーツです。その中でもNBAは、シュート力が高い選手が多く、得点がたくさん入るのが魅力です。あとは、ダンクシュートだったり、身体能力を生かす競技ですので、そのあたりも楽しいです。見た目も派手ですし。

――今シーズン注目している選手を教えてください。
田渡 ジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ)選手です。前述のリラードは負けん気の強さ、ラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)はガツガツいく、そういう“熱い”選手が好きです。

その中でもウォールはスピードがあって、過小評価されていると思うときもありますが、トップクラスの選手です。技術はもちろんのことですが、気迫あふれるプレーをするところに惹かれます。あとは、コート外の行動も惹かれますね。昔はヤンチャしていたけど今はしっかりして、慈善活動などもしているプロのアスリートとして尊敬しています。

――ご自身のプレーで参考にしている選手がいれば理由と合わせて教えてください。
田渡 ボールスクリーンとピックアンドロールを使うというのが、今はバスケの、特にポイントガードの主なゲームの組み立て方だと思うんですけど、そういう部分でカイリー・アービング(ボストン・セルティックス)は参考になります。ウォールはタイプが違うけど、スクリーンの使い方、ポイントガードとしてのゲームの組み立て方は参考にしています。

――海外留学されている時にNBA選手とワークアウトした経験はありますか?
田渡 ウェストブルックは記憶に残っています。めちゃくちゃいい人でした。自分でも言っていましたが、彼はコート上ではいいやつではないけど、コートを離れたらいいやつだと。実際にそのとおりでした。気さくに挨拶をしたり、コミュニケーションを取ってくれました。

オフコートの部分でも尊敬していますし、練習では誰よりも早くコートに来て、一番遅くに帰っていました。バスケットボール選手として良い経験をさせてもらいました。

――中高生にお勧めする選手はいますか?
田渡 日本人からしたら、身長があまり高くないアイザイア・トーマスでしょうか。小さくても体の使い方、間合いの取り方というのは、真似してできる部分だと思います。プレーを見ながら覚えたりすることができれば上手くなれるはずです。ボディコンタクトでできたスペースを上手く使ってフィニッシュするというのがトーマスの真骨頂であると思うので、その辺は参考になると思います。

[写真]=WOWOW

――Bリーグについてお聞かせください。今シーズンここまで振り返ってみていかがですか?
田渡 今8勝20敗なんですが、もちろん満足しておらず、自分のパフォーマンスにも満足していません。これからの練習で、どれだけ自分と向かい合えるかがカギだと思っています。チームも状態は上向いています。これまでは連敗していたのですが、12月に4勝7敗で、ある程度リズムがつかめてきたと思います。自分自身もどうやったらチームに貢献できると分かってきたので、もっとその精度を高めていってチームに貢献したいです。

――ご自身、またチームの目標を教えてください。
田渡 チームの目標は、チャンピオンシップに出場することです。個人としては、獲れるタイトルはすべて獲りたいです。もちろん今のパフォーマンスではだめですので、もっと活躍したいと思います。

――会場まで見に来てくれるファンの方にご自身のどんなところ(プレー)をみてほしいですか?
田渡 自分の負けん気の強さであったり、気持ちで相手を圧倒する部分は見てほしいです。どんなにチームが劣勢でもガツガツいったりするところをみて何か感じてもらえればと思います。

――最後にファンへメッセージをお願いします。
田渡 これからもバスケットを見て楽しんでください。NBAほどではないですがB.LEAGUEも盛り上がっています。僕らプロの選手はできるだけ高いクオリティを出すために練習をしていますので、会場に足を運んでいただきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。

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