2018.03.09

再び地区4位を目指す栃木ブレックス、攻めのディフェンスで先手を取ることができるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 4連勝で東地区4位浮上が目前に迫っていた栃木ブレックスの勢いは、京都ハンナリーズに止められた。それも、今季まだ1度しかなかった90点台の失点を2戦続けてしまった。相手の外国籍選手のインサイドアタックに力負けし、ファウルも込んだのが最大の敗因。ディフェンスリバウンドを確保しきれなかったことも大量失点に結びついた。オフェンスは2戦とも今季の1試合平均得点を上回っただけに、前半で15点リードした2戦目を落としてしまったのは痛い。

 その栃木と今節対戦する名古屋ダイヤモンドドルフィンズ富山グラウジーズに連敗すれば順位をひっくり返される危機だったが、2戦とも相手を60点台に抑える快勝で、逆に3勝差をつけると同時に勝率を5割に乗せた。笹山貴哉が2戦計30得点12アシスト6スティールと縦横無尽の活躍を見せたほか、安藤周人が2戦目で3ポイント5本を含む21得点を挙げている。

 栃木はレバンガ北海道に勝率で並ばれたが、サンロッカーズ渋谷との1勝差は変わっておらず、今節も4位浮上の可能性はある。京都以上のオフェンス力を誇る名古屋Dに対し、相手の強みを出させない攻めのディフェンスで先手を取ることが重要になる。

文=吉川哲彦

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