今季のアルバルク東京は中地区のチームを相手に6勝4敗と星を伸ばしきれずにいたが、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦も1戦目を落とす結果となった。立ちあがりから快調に得点を重ねて最大22点差をつけたにもかかわらず、第4クォーターで相手に主導権を渡してしまい、残り0.6秒で逆転弾を浴びた。残り11秒に、それまで23本すべて決めていたフリースローを2本外してしまい、ほんのわずかな詰めの甘さを突かれてしまった形だ。2戦目はディフェンスを立て直して取り返したが、東地区首位の千葉ジェッツと2勝差がつき、同3位の川崎ブレイブサンダースとも2勝差に縮まった。
そして今節はやはり中地区の三遠ネオフェニックスが相手。その三遠は川崎のディフェンスに苦しめられ、1戦目は54得点、2戦目は67得点で連敗を喫した。太田敦也の奮闘は光ったが、得点源のロバート・ドジャーが2戦とも3得点と完全に封じられた。
三遠は6連敗を止めた後に再び3連敗と、最近10試合でわずか1勝止まり。3勝差で2位の名古屋Dからこれ以上離されると苦しくなり、今節は左ハムストリングス筋挫傷のケガでドジャーの欠場も決定。強豪撃破にはドジャーの代役に誰を起用するかがカギとなりそうだ。
文=吉川哲彦