今節が最後のホーム戦となる川崎ブレイブサンダースは、残り3節はすべて「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」に進むチームとの対戦だが、東地区2位以上に上がってチャンピオンシップを本拠地で戦いたいところ。ただ、昨季まで在籍した永吉佑也と晴山ケビンを擁する京都ハンナリーズは、それを簡単には許さないだろう。
栃木ブレックスと対戦した前節は、1戦目で28点差の大勝。篠山竜青と辻直人が計9本の3ポイントを決め、ディフェンスでは少ないファウルでうまく守った。2戦目も出だしは9失点に抑えたが、第2クォーター以降は攻守ともにリズムをつかめず黒星。得点が70点を割りこんだのは今季3度目だ。
前々節の連勝で勢いづいたはずの京都も、横浜ビー・コルセアーズとの1戦目でターンオーバーを連発した上に、ディフェンスでも相手の外国籍選手を止められず87失点で敗戦。2戦目も、勝ったとはいえわずか4点差だった。しかしながら伊藤達哉、岡田優介、内海慎吾、永吉の日本人選手4人が2ケタ得点を挙げ、戦列に戻ったジュリアン・マブンガに頼らなかったことは好材料といえる。
古巣との初対決に臨む永吉と晴山は、成長の跡を見せるべく強い意気込みで乗りこむだろう。川崎は受け身にならず、逆に野本建吾や谷口光貴ら若手の躍動を引きだしたい。
文=吉川哲彦