「B1 残留プレーオフ 2017-18」を巡る争いは富山グラウジーズと三遠ネオフェニックスも加わり、激化の一途。残り1枠からの脱出を図る滋賀レイクスターズは大阪エヴェッサとの直接対決で先勝しながら、2戦目に敗れて未だ圏内のまま。昨季に続く自力残留へ、残されたのはわずか3試合だ。
大阪に勝った前節1戦目は、前半で25点のリードを奪ったにもかかわらず、終わってみれば7点差。2戦目は第1クォーターで6得点とつまずいてしまった。しかし、ディオール・フィッシャーのパフォーマンスが高いレベルで安定し、長谷川智伸に復調の兆しが見えるのは明るい材料だ。
島根スサノオマジックも西宮ストークスとの直接対決で星を分けて西地区最下位からの脱出はならなかったものの、ポジティブな要素も多かった。2戦目で熊谷宜之が21得点と躍動し、今季初めて欠場した相馬卓弥の穴を埋めて勝利に貢献。加えて得点源のジョシュ・スコットが復帰し、直接対決の得失点差で西宮を上回ったことも大きい。
島根はスコットが復帰しても佐藤公威とアル・ソーントンが得点に絡み、得点バランスはスコット離脱前と比べて良くなった。島根がそのオフェンスを維持できるか、滋賀がどう守るかに注目したい。
文=吉川哲彦