5月12日から、レギュラーシーズンを勝ち抜いた8クラブによるBリーグ王座を懸けた激闘、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017－18」が幕を開ける。そこでバスケットボールキングでは、よりチャンピオンシップを楽しんでもらえるよう、さまざまな企画を用意。ここでは、活躍が期待される注目選手を、イラストレーターhiroki氏による描き下ろしイラストとともに紹介する。
「抜群のスピードと得点力を兼ねそろえたBリーグナンバーワンの司令塔」
167センチとバスケットの世界では圧倒的不利とも言える身長ながら、それを補って余りあるスピードと得点力、テクニックを兼ね備える千葉ジェッツの絶対的司令塔。チームが掲げる“堅守速攻”を中心で体現し、1対1で富樫勇樹を抑えるのも容易ではない。ディフェンスが少しでも離れれば躊躇なく3ポイントシュートを射抜き、それを警戒して距離を縮めてくればドリブルで中へ切りこみ、状況によりシュートとアシストを使い分けてくる。
今季レギュラーシーズンの成績はチーム2位となる1試合平均15.7得点に加え、出場試合数が10試合少ないながらも、昨季を上回る計263アシスト（同5.3アシスト）を記録。第8節のアルバルク東京戦ではキャリアハイとなる42得点をたたきだしたが、同試合も含め富樫が大量得点を挙げるゲームでは、“孤立”させられて負け試合があったことも事実だ。Bリーグ制覇は決して富樫1人の力で成し遂げられるものではないが、勝負どころの攻撃が富樫から始まることは、ほぼ間違いないだろう。
「天皇杯の分までチームを助けたい。引退する伊藤選手のためにも優勝を」
☆Bリーグチャンピオンと初戦に向けての意気込み☆
「ニック（ファジーカス）が帰化してから、チャンピオンシップ前に一度対戦する機会があり、想像はしていましたけど強かったです（90－102で敗戦）。改めて大変になるなと思いましたが、色々な部分で修正すればまた違った展開になると思います。順位に関係なく勝ちあがれば当たると思っていたので、1回戦だろうと意識せずに目の前の試合に勝つだけです。もちろん、川崎（ブレイブサンダース）が相手というのは嬉しくはないです（笑）」
「天皇杯で2連覇することができましたが、今季はケガで欠場したので、その分チャンピオンシップでチームを助けられたらなと思います。トーナメントは勢いで優勝を決める大会だと思っています。去年、ファーストラウンドで敗れて、『今季こそは』とチームでシーズン前から戦ってきているのでしっかりと力を発揮したいです。現役引退を発表して、今季が最後になる伊藤（俊亮）選手が残してくれたものは大きいと思うので、長いキャリアを笑顔で終わってもらうためにも優勝したいです」