2018.05.12

島根スサノオマジックは終盤に見せた安定感を維持したい、富山グラウジーズは最終節の悔しさを晴らせるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 滋賀レイクスターズに1つでも勝てばB1残留が決まる最終決戦に臨んだ富山グラウジーズ。1戦目は第1クォーターで10点のリードを奪いながらも、後半に52失点とディフェンスが崩れて敗れた。勝ったほうが残留確定となる2戦目は逆に第1クォーターで13点ビハインドを背負い、必死の追いあげで第4クォーターはクロスゲームに持ちこんだが2点及ばず、2季連続の「B1 残留プレーオフ 2017-18」行きが決定。少し前まで「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」進出を争っていただけに、悔しい結果となった。

 その富山に挑むのは、B1昇格初年度で11勝49敗とあえいだ島根スサノオマジック。最終節の横浜ビー・コルセアーズ戦は1戦目で99得点の猛攻を見せて圧勝した。前半リードしながらも敗れた2戦目のように今季はアップダウンの激しい試合が多かったが、シーズン終盤は徐々に安定感も出てきた印象がある。

 第16節の対戦では、2戦とも富山が僅差でホームを守った。しかし、2戦目で最大30点差から最終的に6点差まで縮めた島根には、戦える手応えもあるはずだ。ここ数試合の戦いぶりを見ても、富山は決して侮ることはできない。B1残留への執念、覚悟をより強く見せたほうに凱歌が上がるだろう。

文=吉川哲彦

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