5月13日、ウイングアリーナ刈谷で「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」クォーターファイナル第2戦が行われ、中地区1位のシーホース三河とワイルドカード下位の栃木ブレックスが激突。前日の第1戦は金丸晃輔が26得点挙げる活躍を見せ77-63でものしにたが、続く第2戦は最大21点リードを奪うも、終盤に追いあげられて辛くも5点で勝利した。
76-75で迎えた試合終了残り12秒、試合を決める決定打を浴びせたのは比江島慎だ。喜多川修平との完全なる1対1から執念でジャンプショットをねじこみ、チームを2年連続のセミファイナル進出へと導いた。勝利の殊勲者は試合後のインタビューで「今日は金丸(晃輔)さんのマークが厳しくなるのはわかっていたので、自分がキーになるのかなとは準備していました」と口にし、最後の場面についてはこう振り返った。
「やっぱり去年の悔しい思いが蘇ってきたと言いますか、本当にパスだけはしないように本当に打ちきることだけを考えていました。落ちても(アイザック)バッツであったり(コートニー)シムズが絶対(リバウンドを)取ってくれるって信じていたので、気楽にではないですけど、その結果がいい方向に結びついたので良かったです」
比江島は栃木のホームに乗りこんだ昨季チャンピオンシップセミファイナル第3戦、自身の判断ミスから痛恨のパスミスを犯して敗れたことを忘れてはいなかった。
「成長した姿をファンのみなさんにも見せたかったですし、『絶対に勝たせる』っていう強い気持ちを持ったので、去年とはそこは気持ちの部分で違いました。去年のあの経験があったからこそ、最後のシュートは打てたんだと思います」
チームのエースは「とりあえずは払拭できたのかなと思う(笑)」とも話したが、最後は19日と20日に再びホームで迎えるアルバルク東京とのセミファイナルへ向け「まだまだ先は続くんで、またこういったシチュエーションは必ずくる」と気を引き締めた。