2018.05.18

比江島慎と田中大貴、チームを勝利に導く真のエースはどちらか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」はリーグ全体上位4チームが順当に勝ち進み、リーグ最高勝率のシーホース三河は長年しのぎを削り合ってきたアルバルク東京とセミファイナルで激突することとなった。

 三河はクォーターファイナルで昨季王者の栃木ブレックスと相まみえ、第1戦は前半に得点が伸びなかったものの、40分をとおしてディフェンスの強度を維持。最後は13点差をつけた。2戦目は第3クォーターまでの15点リードを第4クォーターに追いあげられたが、1点リードの残り12秒に比江島慎が決定的なジャンプシュート。5点差での逃げきりとなった。

 対するA東京は、飛車角落ちの京都ハンナリーズにやや苦戦しながらも連勝した。1戦目はともに19得点の田中大貴アレックス・カークの活躍で、前半の11点ビハインドを逆転。2戦目は対照的に、出場10選手のうち田中とカークを除く全員が7得点以上を挙げて前半から試合を優位に進めた。

 とはいえ、三河が比江島にゲタを預けたように、勝負どころになればA東京は田中とカークにボールを託すだろう。特に、比江島と田中のマッチアップは日本のエースを決める戦いでもある。チームを勝利に導く真のエースはどちらか、そのプライドが問われる。

文=吉川哲彦

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