■シーホース三河vs富山グラウジーズ(@ウィングアリーナ刈谷)
第1戦:11月3日14時05分~、第2戦:11月4日14時05分~
5連敗スタートのシーホース三河が5連勝で一気に“借金”を完済。地力を発揮し始めたところで、今節と次節は中地区上位2チームと対戦する。今季も三河が中地区の主役となるのかどうか、まずは今節の富山グラウジーズ戦の行方に注目が集まる。
滋賀レイクスターズと対戦した前節、1戦目は相手のシューティングスランプもあり56失点の完勝。2戦目は第2クォーターにわずか8得点しか奪えず、前半を28-28のロースコアで折り返すが、後半はオフェンスが機能して50得点を挙げた。第4クォーターに最大15点差から最後は3点差まで詰め寄られたが逃げきり。早くも出場時間が主軸に偏ってきている中、第2節からスターター出場が続いている加藤寿一が2戦目で21分55秒のプレータイムを得たのはチームにとってもステップアップの材料となる。
富山も前節は秋田ノーザンハピネッツから2勝を奪い、10月を7勝3敗で終えた。1戦目は出だしで得点が伸びなかったが、後半だけで58得点を挙げ、終わってみれば90得点。2戦目も第1クォーターは12-26と大きくリードされたが、第2クォーターと第3クォーターにそれぞれ30点以上を取り、最終的に98得点まで伸ばした。2戦合計45得点のレオ・ライオンズ以外にも船生誠也や阿部友和、大塚裕土が得点面で貢献。このところ得点が停滞気味のジョシュア・スミスも、フィールドゴールは計11本のうち1本しか外していない。
両者は第5節でも対戦したばかりだが、その時は三河が23点差の圧勝。富山としては、秋田戦のように日本人選手が得点に絡んでハイスコアに持ちこみ、ディフェンスでは前節に計7本の3ポイントを決めている金丸晃輔を抑えたい。一方の三河は加藤が引き続き活躍できるかどうかが、今後を見据えた上でも大きなポイントになるだろう。キーマンは、金丸や加藤とのマッチアップが予想される船生。2015-16シーズンに在籍した古巣に挑む船生が攻守に躍動すれば、第5節の借りを倍返しすることも可能だ。
文=吉川哲彦
■ロースター
・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
ジェームズ・サザランド(NEW)
狩俣昌也
アイザック・バッツ
村上直
森川正明
西川貴之
金丸晃輔
松井啓十郎
加藤寿一
桜木ジェイアール
グラント・ジェレット(NEW)
生原秀将(NEW)
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ(NEW)
船生誠也(NEW)
阿部友和(NEW)
山田大治(NEW)
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司(NEW)
大塚裕土
葛原大智
青野文彦(NEW)
ジョシュア・スミス(NEW)