ターニングポイントを迎える秋田ノーザンハピネッツ、相手の多彩な攻撃を抑えることができるか

秋田ノーザンハピネッツvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@CNAアリーナ★あきた)
第1戦:11月3日18時05分~、第2戦:11月4日14時05分~

 開幕4連敗から3連勝で巻き返しながらもその後再び3連敗を喫し、B1の厚い壁にはね返されている格好の秋田ノーザンハピネッツ。ここからも厳しい戦いは続くが、平日開催の次節を挟む形で一気に4試合を消化する名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦は1つのターニングポイントとなり得る。ここで白星を重ねて、上昇ムードに乗ることができるか。

 3連勝中は1試合平均失点が60.7点と、昨季B2で鉄壁を誇ったディフェンスがB1のレベルにもアジャストしつつあるかに見えた秋田だが、前節の富山グラウジーズ戦は失点が連日の90点台。1戦目は13個のスティールで富山から20個のターンオーバーを誘発したにも関わらず、いずれも28個を数えたファウルとターンオーバーが自らの首を絞めた。富山のフィールドゴール試投数は52本と少なかったが、フリースローを36本献上して27本の成功を許している。2戦目も17スティールで富山に22個のターンオーバーを犯させ、フィールドゴール試投数では24本も上回っているが、29個のファウルによりフリースローだけで26失点だ。

 琉球ゴールデンキングスを1勝差で追っていた名古屋Dは、ライジングゼファー福岡に連勝。琉球が1つ敗れたことで、星数で並んだ。1戦目は立ちあがりから飛ばして前半で26点もの大差をつけ、最終的に90得点。ただ、後半に点差を詰められたことが影響したのか、2戦目は前半にリードを許し、第4クォーターはクロスゲームの展開に。残り4秒のマーキース・カミングスのバスケットカウントで白星を拾った。

 秋田はカミングス対策に加え、前節で2戦とも20得点超えの安藤周人と、戦列に戻ってきた笹山貴哉への警戒も必要。名古屋Dはフリースロー成功率も良く、ファウルせずに守りきる工夫が求められる。現在スティールでリーグ1位の中山拓哉や同14位の成田正弘、身体能力の高い白濱僚祐がターンオーバーの少ない名古屋Dのオフェンスを分断できるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・秋田(ヘッドコーチ:ジョゼップ・クラロス・カナルス)
野本建吾(NEW)
下山大地(NEW)
白濱僚祐
成田正弘(NEW)
下山貴裕(NEW)
中山拓哉
保岡龍斗
ニカ・ウィリアムス(NEW)
俊野達彦(NEW)
小野寺祥太
ジャスティン・キーナン(NEW)
カディーム・コールビー
谷口大智

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太(NEW)
マーキース・カミングス(NEW)
満田丈太郎(NEW)
菊池真人(NEW)
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平(NEW)
中務敏宏
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
クレイグ・ブラッキンズ

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