5月11日、「B.LEAGUE FINAL 2018-19」が行われた横浜アリーナにて、社会貢献活動プロジェクト『B.LEAGUE Hope』とパートナーシップを締結した公益財団法人スペシャルオリンピックス日本(SON)によるスペシャルマッチが開催。併せて3月の「2019年スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アブダビ」でメダルを獲得した男女バスケットボール日本選手団のメダルセレモニーも行われた。
知的障害のある人(アスリート)と知的障害のない人(パートナー)が同じチームで競技する「ユニファイドバスケットボール」の記念試合は、昨年のファイナルでも開催された。今回の「B.LEAGUE FINAL 2018-19 B.Hope Action UNIFIED SPORTS BASKETBALL SPECIAL GAME」は、バスケ界のレジェンド4名が出場。
トヨタ自動車アンテロープスのディベロップメントコーチ兼JBAアンバサダーの大神雄子氏、3月に現役を引退した吉田亜沙美氏、かつて富山グラウジーズや島根スサノオマジックなどでプレーした呉屋貴教氏、そして元日本代表でスペシャルオリンピックス日本ドリームサポーターを務める渡邉拓馬氏が男子バスケ日本選手団とともにプレーした。
BLACKとWHITEに分かれて行われた7分間の1本勝負は、10-7でWHITEが勝利した。試合後は、SON理事長を務める有森裕子氏が会場のファンの前で挨拶。「今年もまた夢のような舞台にチャンスをいただけたことを心から感謝を申しあげたいと思います。皆さんの心温まるチャンスが目の前にいるアスリート1人ひとりの成長と大きな発展に素晴らしい財産となってこれから彼らを未来に大きくつながると思います」と感謝の言葉を述べた。
その後は、コート上でレジェンドたちのトークセッションが行われ、試合の感想やスペシャルオリンピックスなどについてコメント。アブダビ大会を取材したという渡邉氏は「開会式はオリンピックと同じ規模で非常に盛りあがっていました。こういうことがまだ(日本に)伝わっていないのことが寂しいと思いましたが、それを伝えるのが僕の仕事でもある。この盛りあがりをバスケット界で作っていきたいです」と今後へ意欲を示した。
また、引退後初の公の場に登場した吉田氏が「今は全く何もしてません…」と明かすと、大神氏は「みなさん、ぜひご飯でも連れてってあげて下さい」とファンへ呼びかけた。自身が出場した2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、ベスト8で大会を終えた吉田。東京オリンピックへ出場する女子日本代表に向けてもコメントを残した。
「東京オリンピックでは金メダルを目指していると思いますので、決勝の舞台でアメリカと戦って、日本のバスケットで金メダルを獲ってほしいです。女子だけじゃなく男子にもがんばってほしいですし、日本のバスケットがもっと盛りあがればなと思います」
なお、10月12日、13日には大田区体育館にて「スペシャルオリンピックス日本設立25周年記念 2019年第1回全国ユニファイドバスケットボール大会」が開催される。