■サンロッカーズ渋谷vs秋田ノーザンハピネッツ（＠青山学院記念館）
第1戦：3月14日16時5分　第2戦：3月15日14時5分

　現在26勝13敗で、チャンピオンシップ出場可能なワイルドカード2位のサンロッカーズ渋谷。強豪ひしめく東地区では4位に甘んじているが、首位とは4勝差であり、まだまだ逆転での地区優勝へは射程圏内。そのためには当然、今後の同地区対決にどれだけ勝利できるかが重要になってくる。

　中断前の横浜ビー・コルセアーズとの2連戦は、1勝1敗で星を分け合った。第1戦では第3クォーター終了時点で8点をリードしていたが、第4クォーターでまさかの38失点。オフェンスも計19得点にとどまり、最終スコア90−101と手痛い逆転負けを喫した。しかし、第2戦では第1クォーターを25−16と幸先の良いスタートを切ると、最後までリードを渡すことなく11点差でリベンジ成功。前日の反省点の第4クォーターでは一時5点まで迫られたが、相手をロースコアに抑えて試合を締めた。リーグ戦の再開はホーム・青山学院記念館での秋田ノーザンハピネッツ戦からスタートする。

　その秋田は、現在SR渋谷に次ぐ東地区5位に位置しているものの、両者との間には8勝差が開いている状態。チャンピオンシップ進出は依然として厳しい状況だが、まずは勝率を5割に戻したい。

　中断前の第23節では、琉球ゴールデンキングスと対戦した秋田。第1戦では4点差で競り負け、加えてウィリアムスニカが同試合でテクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウル宣せられて第2戦は出場停止の事態に。それでも、迎えた第2戦では第2クォーター以降、攻守が噛み合って81−67で快勝。攻撃では昨季まで琉球に在籍していた古川孝敏が、実に10試合ぶりとなる2ケタ得点をマークした。

　今回ホームのSR渋谷は、横浜戦で田渡修人が約2カ月ぶりに復帰。得意の3ポイントだけでなく、ポイントガードも器用にこなせるシューターの戦列復帰は、タイムシェアを駆使して戦う上でも大きなプラス要素となるだろう。

　アウェイの秋田はリーグトップの得点力を誇る相手に対し、1試合平均73.4失点とリーグ3番目に失点が少ないチームだ。SR渋谷の“矛”と秋田の“盾”の今シーズン初対決は見応え十分。また、古巣凱旋となる伊藤駿のプレーにも注目が集まる。

文＝小沼克年

・SR渋谷（ヘッドコーチ：伊佐勉）
関野剛平
セバスチャン・サイズ
ファイサンバ
ベンドラメ礼生
チャールズ・ジャクソン
杉浦佑成
渡辺竜之佑
野口大介
広瀬健太
石井講祐
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔※特別指定
田渡修人

・秋田（ヘッドコーチ：前田顕蔵）
大浦颯太
細谷将司
野本建吾
白濱僚祐
西野曜※特別指定
伊藤駿
中山拓哉
長谷川暢
多田武史※特別指定
保岡龍斗
ウィリアムスニカ
ハビエル・カーター
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
古川孝敏