2017.01.07

初のオールジャパン決勝へ気合十分、富士通の長岡「気持ちでリバウンドを取りきる」

JX-ENEOSとの決勝戦に挑む富士通の長岡萌映子(左) [写真]=山口剛生
2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)の女子準決勝第2試合では、シャンソン化粧品シャンソンVマジック(WJBL 3)と富士通レッドウェーブ(WJBL 2)が激突。終始我慢のディフェンス合戦となったが、最後まで我慢しきれたのは富士通だった。粘るシャンソンを、インサイドを力強く攻めた長岡萌映子の29得点で振りきり、64-57で6年ぶりの決勝進出を果たした。

 オールジャパンの決勝を経験しているのは、3連覇の立役者である三谷藍のみ。その他の選手は新人3人を除く全員が昨年のリーグ戦決勝を経験しているが、オールジャパン決勝は初の舞台になる。リオデジャネイロ・オリンピックのコートに立った長岡もその1人。「チームの中でも自分が一番“緊張しい”だと思う」という長岡だが、「リーグのファイナルと違って1回限り。アグレッシブにプレーすることと、今日勝った勢いを持っていくことが大事」と気を引き締める。

 決勝の相手はJX-ENEOSサンフラワーズ。サイズのあるチームだけに、長岡も「オフェンスは今日のように中でガツガツとはいかない」と言うが、「気持ちでリバウンドを取りきれるように。失うものは何もないので、向かっていきたいと思います」と、体を張る覚悟はできている。

文=吉川哲彦

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