2018.01.05

前半に大量リードも8点差辛勝、デンソーアイリスの高田真希「勝つことが大事」

デンソーをけん引するキャプテンの高田[写真]=山口剛生
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 1月5日、「第93回天皇杯・第84回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」のファイナルラウンド女子準々決勝がさいたまスーパーアリーナで行われ、第4試合でデンソーアイリスが三菱電機コアラーズと対戦した。

 デンソーは試合序盤こそ得点が伸び悩んだものの、残り5分を切った時間帯からリズムをつかみ始める。赤穂ひまわりが184センチの高さを活かしたインサイドプレーだけでなく、アウトサイドから3ポイントシュートを記録。昭和学院高校(千葉県)から入団した19歳が13得点5リバウンドを挙げ、チームは21−14とリードを奪った。

 第2クォーターに入ると、赤穂ひまわりの姉、赤穂さくらが負けじと攻撃をけん引。5本中4本の2ポイントを決めるなど9得点を記録し、高田真希と伊集南がいずれも4得点で続いた。

赤穂さくらは高確率でシュートを沈め計13得点10リバウンドの“ダブルダブル”を記録[写真]=山口剛生

 41−23の18点差で突入した第3クォーターは、残り3分56秒に赤穂さくらが4つ目のファウルを犯してベンチに。すると、この10分間だけでターンオーバーが10個を数え、手薄になったゴール下にアタックされだす。それでも何とかリードを保ち、52−41で最終クォーターを迎えた。

 最後の10分間は相手の猛攻に遭うと、徐々に点差を縮められ、残り2分38秒の時点で62−58。しかし、ファウルゲームを仕掛けようとする相手のプレッシャーをかわして時間を使い、最終スコア68−60で逃げきった。

 主将の高田は試合後、ゲームの入りを「まずまずだった」と評価した一方で、「メンバーを替えた時間帯に点差を縮められてしまったことは修正しなければいけないところ。しかし、トーナメントなので、1つ勝つことが大事」と口にした。

 約1カ月ぶりの公式戦となった皇后杯準々決勝だが、試合勘は問題なかったようで、「大きい会場で、遅い時間(18時ティップオフ)のゲームだったことは心配でしたけど、いい入りができて良かった」。「もう少しお客さんが入ってくれると……」と、苦笑いしながら続けた。

 第3試合の結果により、6日の準決勝では富士通レッドウェーブと対戦することが決定。高田は「身長は相手の方が高いと思う」と分析したが、「その分、走力、経験を活かしたい。しっかりと自分たちのバスケをやっていきたい」と意気込みを語った。

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