2018.09.20

初の移籍を経験した橋本竜馬「ずっと以前からいるように受け入れてもらっている」

日本代表や三河の司令塔として実績を残してきた橋本竜馬。琉球でも活躍が期待される[写真]=アジアリーグ
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 テリフィック12予選リーグで2連勝を果たし、準決勝進出を決めた琉球ゴールデンキングス。このオフに日本代表候補の並里成橋本竜馬、ベテランの寒竹隼人、そしてBリーグで実績を持つジョシュ・スコットジェフ・エアーズを獲得し、初のタイトル獲得への準備に怠りはない。

 チームには合流しているものの、代表活動からのリカバリー中であるアイラ・ブラウンはコートに立っていないが、予選リーグ2試合を通じて新加入のメンバーがその実力を発揮。チームの勝利に大きく貢献していると言えよう。また、新しい環境への順応の速さもうかがえる。もちろんこれには受け入れ側の配慮も当然必要になるが、試合中のコンビネーションやコミュニケーションの取り方を見るにつれ、すでに何シーズンか過ごしているような錯覚に陥ってしまうほどだ。

並里成寒竹隼人の移籍組もすでにチームになじんでいるようだ[写真]=アジアリーグ


 新疆フライングタイガースとの第2戦で、4本の3ポイントを含む17点をあげた橋本は、「気負うことなく、フリーとなった状況の中で決められた」と、平常心を持って開幕前の国際ゲームに臨んでいるようだ。

 橋本にとって初めて移籍を経験したが、「色々と感じることはある」と振り返る。そして「多くの人に助けられ、ずっと以前からいるように受け入れてもらっている」と感謝の言葉を述べた。「自分としてはできることを精一杯やるだけ。ディフェンスではファイトする心を持って、もっとチームに受け入れてもらえるようにこれからもプレーしたい」と決意を口にした。

 2連勝を果たしたチームについては「チームとしてやろうとしていることが徹底できている。ただディフェンスではまだまだ。その中でチームの得意なところを出せるようにコントロールしたい」と、話す百戦錬磨の司令塔の表情は新たな環境を楽しんでいるように見えた。

試合後はチームを代表してインタビューに答えた橋本竜馬


文=入江美紀雄

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