2019.02.08

アルバルク東京vs滋賀レイクスターズは、新旧司令塔対決に注目

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

アルバルク東京vs滋賀レイクスターズ(@アリーナ立川立飛)
第1戦:2月9日15時5分、第2戦:2月10日15時5分

 アルバルク東京は年明けに同地区上位の栃木ブレックスと千葉ジェッツに1つずつ敗れたものの、その後は黒星先行のチームを危なげなく下している。前節もライジングゼファー福岡を2戦とも10点差ながら勝ちきり、現在5連勝中。上位追撃のためには今節の滋賀レイクスターズ戦も落とすことなく、良いムードを継続したままバイウィークに入らなければならない。また、竹内譲次田中大貴馬場雄大はバイウィーク中の日本代表活動にも弾みをつけたいところだ。

 福岡との1戦目は試合の入りが悪かったが、第2クォーターで相手を6得点に封じこめて同点で折り返し、第3クォーターで主導権を握った。59失点は今季6番目に少なく、ディフェンスが呼びこんだA東京らしい白星だった。2戦目は一転、アレックス・カークを筆頭に得点を取るべき選手がしっかり数字を残して84得点。チームオフェンスを機能させたこの試合もまたA東京の勝ちパターンと言っていいだろう。

 一方、今季は1つ勝っても後が続かず、未だ連勝がない滋賀。前々節に福岡を破った勢いも、前節のレバンガ北海道戦にはつながらなかった。1戦目は初めてスターター起用された紺野ニズベット翔のハッスルで第1クォーターをリードしたが、その後は北海道のオフェンスをまともに受けてしまい89失点。2戦目は第1クォーターに背負った大量19点のビハインドがすべてだった。勝率で並んでいた北海道との直接対決で連敗を喫し、抜け出したばかりのリーグ全体最下位へ逆戻りとなっている。

 今季のこのカードは新旧司令塔対決が見ものだ。昨季A東京に加入した安藤誓哉小島元基が移籍1年目で優勝を味わったのに対し、一昨季までA東京でプレーしていた伊藤大司二ノ宮康平もJBL時代にリーグ制覇を経験している。A東京で着実に成長を遂げている安藤と小島、新天地で自らの経験をチームに還元している伊藤と二ノ宮。そのプライドのぶつかり合いを見逃してはならない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク
シェーファーアヴィ幸樹
平岩玄

・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
西裕太郎
二ノ宮康平
紺野ニズベット翔
樋口大倫
マーカス・ブレイクリー
高橋耕陽
荒尾岳
ガニ・ラワル
狩野祐介
伊藤大司
ディオール・フィッシャー
鹿野洵生
中村功平

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