■サンロッカーズ渋谷vs横浜ビー・コルセアーズ（＠青山学院記念館）
第1戦：1月4日17時5分、第2戦：1月5日14時5分
サンロッカーズ渋谷が連敗を4でストップ。前節の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦、1戦目は第1クォーターに14点リードを奪うと、第2クォーターにそのリードを22点まで伸ばし、優勢のまま20点差をつけて快勝。チャールズ・ジャクソンの8本とファイサンバの5本を含め、実に24本ものオフェンスリバウンドで相手に大きなダメージを与えた。
2戦目も同じように第1クォーターの大量リードを高確率の3ポイントとフリースローで着実に広げ、96得点の白星。ベンチ入り全員がアシストを記録するなど、チームオフェンスが光った。4連敗中の最少失点が87点と崩れていたディフェンスも、1戦目が65失点、2戦目が77失点とまずまず。今節は1試合平均得点がリーグ14位の横浜ビー・コルセアーズを相手に、ディフェンス面で完全復活といきたい。
その横浜はシーホース三河に屈し、連勝で始まった12月はその後8連敗で終えることとなった。第3クォーター終了時点で同点と粘った1戦目を5点差で落とすと、2戦目はすべてのクォーターでリードを許して14点差での敗戦。ファウルを誘うプレーができず、フリースローによる得点は2戦とも4点止まりと、今季の課題が改めて浮き彫りになった格好だ。向上の兆しを見せていた得点力も2戦目に67点まで下がってしまったが、1戦目で秋山皓太が久しぶりに得点を2ケタに乗せたのは明るい話題だ。
Bリーグでの過去3シーズンはすべてSR渋谷が成績で上位に位置してきたが、直接対決では横浜が勝った試合も多く、横浜にとっては比較的相性の良い相手と言える。とはいえ、その勝利の味を知る選手も今や少数派。SR渋谷を連破した3シーズン前のアウェイ戦を経験しているのは竹田謙ただ1人だ。現在6試合連続でスターター出場している竹田は、前節1戦目に今季最多の9得点をマーク。今もなおチームに勢いをもたらし得る選手として、3シーズン前の再現に期待したい。
文＝吉川哲彦
■ロースター
・SR渋谷（ヘッドコーチ：伊佐勉）
関野剛平
セバスチャン・サイズ
ファイサンバ
ベンドラメ礼生
チャールズ・ジャクソン
杉浦佑成
渡辺竜之佑
野口大介
広瀬健太
石井講祐
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔※特別指定
田渡修人
・横浜（ヘッドコーチ：トーマス・ウィスマン）
ジェームズ・サザランド
橋本尚明
レジナルド・ベクトン
ホール百音アレックス
アキ・チェンバース
ハンター・コート
牧全
田渡凌
秋山皓太
竹田謙
エドワード・モリス
ウィリアム・マクドナルド
生原秀将
小原翼