■川崎ブレイブサンダースvs富山グラウジーズ(@川崎市とどろきアリーナ)
第1戦:1月4日17時5分、第2戦:1月5日16時5分
連勝街道を走る川崎ブレイブサンダースが、B1でのチーム記録に並ぶ5連勝に到達。今節も連勝すればリーグ歴代タイとなり、記録更新の期待もふくらむ。
しかしながら、前々節の富山グラウジーズ戦も延長の末の勝利と、ここまで決して相手を圧倒してきたわけではなく、前節の滋賀レイクスターズ戦も生みの苦しみを味わった。1戦目は第1クォーターに29得点を稼ぎながら、その後は主導権を相手に明け渡した感があり、前々節に続いて延長に突入。その延長も残り1分を切ったところで3点ビハインドと追いつめられたが、残り10秒にニック・ファジーカスがオフェンスリバウンドを押し込んで熱戦にケリをつけた。
2戦目も第2クォーターがわずか9得点と苦戦を強いられたが、出場停止明けの辻直人が第3クォーターに2本の3ポイントで火をつけ、後半は50得点で滋賀を振りきった。ただ、マティアス・カルファニに続き、篠山竜青も全治3カ月の重傷で戦線離脱と、川崎はまたも試練と直面することになる。
そして今節の相手は、前々節に延長の激闘を演じた富山。前節のレバンガ北海道戦は3点差、2点差といずれも手に汗を握る接戦をものにした。2戦とも第4クォーターにレオ・ライオンズの得点で食い下がり、最後に前田悟の3ポイントが勝負を決定づけた。特に2戦目の残り39秒に披露した4点プレーは、チームの勢いを象徴する会心の一撃。上昇ムードと前々節の手応えを携えて、意気揚々と川崎へのリベンジに臨む。
両者エースガードが不在となる中、その影響がより大きいのは無類の勝負強さを誇る篠山を失った川崎。第3節に川崎を撃破している富山はそこにつけ込むことができるか。また、前節2戦目では山田大治が9得点を挙げ、外国籍選手2人とのビッグラインアップで貴重な役割を果たした。阿部友和や水戸健史と併せ、経験豊富なベテラン勢が勝負どころで仕事人ぶりを発揮すれば、川崎の行く手を再び阻む可能性も十分にある。
文=吉川哲彦
■ロースター
・川崎(ヘッドコーチ:佐藤賢次)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
増田啓介※特別指定
辻直人
鎌田裕也
マティアス・カルファニ
ニック・ファジーカス
大塚裕土
熊谷尚也
長谷川技
ジョーダン・ヒース
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
山口祐希
松山駿
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
菅澤紀行
宇都直輝
前田悟
葛原大智
ジョシュ・ペッパーズ
ダニエル・オルトン
ジョシュア・スミス※インジュアリーリスト