■新潟アルビレックスBBvs三遠ネオフェニックス（＠シティホールプラザ アオーレ長岡）
1月29日19時5分
得点力ダウンに拍車がかかっている新潟アルビレックスBBは、秋田ノーザンハピネッツと相まみえた前節も2戦続けて60点台。1戦目は、前々節もオフェンスが停滞した第2クォーターで8得点に沈むなど、相手のディフェンスに対応できず、ターンオーバーが26個にものぼった。相手のミスに助けられて接戦となったが、結局3点届かず。続く2戦目も2ポイントの成功率の低さに悩まされたが、第2クォーターに相手を3得点に封じたディフェンスが功を奏し、今季最少の53失点で白星を挙げた。これでようやく10勝に到達。1試合平均得点が70点を切ってしまったオフェンス面の改善は急務だが、2戦ともスターター出場したエグゼビア・ギブソンが計38得点をマークしたことに希望を見出したい。
その新潟を下回り、1試合平均得点でリーグ最下位の三遠ネオフェニックスは、前節の千葉ジェッツ戦を終えて8連敗。1戦目は第2クォーターに相手を11点に抑えてリードを奪ってみせたが、後半に19得点と失速。岡田慎吾と西川貴之、鈴木達也が欠場した2戦目は第1クォーターが9得点と出だしでつまずいた。1戦目でロバート・ドジャー、2戦目でヴィアチェスラフ・クラフツォフがいずれも6得点と沈黙したのも響いた。ただ、注目のデビュー戦を迎えた河村勇輝は1戦目に早くも22分出場で8得点を挙げると、2戦目は3ポイント3本を含む21得点で両チーム最多をマークする怪物ぶり。必然的に、チームのムードを一変させる活躍が期待される。
1勝1敗という前回の対戦結果を踏まえ、新潟は直接対決で黒星が先行するのは避けたい。翻って三遠は、今季の3勝のうちの1つが新潟戦であることで、自信を持って臨めるかどうか。チームを好転させる可能性を持つ新戦力を迎えた両者だが、三遠は平日開催の河村の出場可否にかかわらず、既存の戦力の奮起が絶対条件。10月と11月に続く月間全敗は、チーム一丸となることで初めて回避が可能となるはずだ。
文＝吉川哲彦
■ロースター
・新潟（ヘッドコーチ：庄司和広）
エグゼビア・ギブソン
星野曹樹※特別指定
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
森井健太
上江田勇樹
今村佳太
池田雄一
ニック・パーキンズ
ラモント・ハミルトン
・三遠（ヘッドコーチ：河内修斗）
ロバート・ドジャー
デビン・イーバンクス※インジュアリーリスト
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明
太田敦也
柳川龍之介
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
西川貴之
鈴木達也
菅野翔太
ミッケル・グラッドネス
ヴィアチェスラフ・クラフツォフ
河村勇輝※特別指定