今季は新潟アルビレックスBBが2勝、名古屋ダイヤモンドドルフィンズは3P率向上が不可欠

名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs新潟アルビレックスBB(@ドルフィンズアリーナ)
第1戦:2月1日15時5分 第2戦:15時5分

 今季1勝1敗と星を分け合っていた滋賀レイクスターズとの3度目の対戦に臨んだ名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、第2クォーターに9得点と失速すると、第3クォーターには31失点とディフェンスを崩され、15点という点差以上に内容に開きのある完敗となった。特に差がついたのが、相手の半分の24本しか奪えなかったリバウンド。フィールドゴール成功率で劣った上にオフェンスリバウンドを15本も奪われては、勝機は薄かった。今節を前にイシュマエル・レーンを契約解除したことで、今後は新たな外国籍選手の獲得が見込まれる。契約が今節に間に合うかどうかは不明だが、このテコ入れを反撃への転機にしたいところだ。

 一足先に外国籍選手の補強に動いた新潟アルビレックスBBは、そのエグゼビア・ギブソンが前節も17得点と活躍して三遠ネオフェニックスに勝利。その他の得点源もしっかりと役割を果たし、89得点を積み上げた。第3クォーターまでに18点差をつける展開から第4クォーターに一時2点差まで詰め寄られるなど、必ずしも良い内容ではなかったことも確かだが、チャンピオンシップ進出の可能性がまだ十分に残っている状況で、何よりも求められている白星を勝ち取ったことを良しとしなければならない。

 両者ともCSに進んだ昨季に比べると大きく星を落としている中、第7節にあった直接対決の時点で名古屋Dは8勝2敗と順調だったが、その2戦はそれまで2勝8敗だった新潟が連勝。名古屋Dにとっては、その後順位を落としていく分岐点になってしまった。現時点でもなお名古屋Dのほうが勝率は上だが、リベンジを期していることは間違いない。カギを握るのは、第7節は負傷のため戦列を離れていたジャスティン・バーレルのインサイドでの働きと、未だ本調子を取り戻すに至っていない日本人選手の3ポイント。特に、前回は2戦計50本の試投で10本しか決めていない3ポイントの確率向上が、勝利には不可欠となるだろう。

文=吉川哲彦

■ロースター
・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
満田丈太郎
菊池真人
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
西田優大※特別指定
ヒルトン・アームストロング
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
木下誠

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
エグゼビア・ギブソン
星野曹樹※特別指定
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
森井健太
上江田勇樹
今村佳太
池田雄一
ニック・パーキンズ
ラモント・ハミルトン

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