闘将が待ちわびたデション・トーマスがBリーグデビュー…「なるべく早くシステムを理解して、勝利に貢献したい」

ついにBリーグのコートに立ったデション・トーマス [写真]=B.LEAGUE

 コロナ禍の影響を受けて、日本入国が遅れたアルバルク東京デション・トーマスが、11月8日、滋賀レイクスターズ戦でBリーグデビューを果たした。残念ながら試合は80-87で敗れはしたが、A東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチはこの時を待ちわびていただろう。

 開幕前、ルカHCにトーマスについて問うと、「ヨーロッパだけではなく、中国も狙っていたぐらいの選手。彼はアメリカの大学を卒業後、ほとんどヨーロッパでプレーして、昨シーズンはギリシャの強豪、パナシナイコスでベストなシーズンを終えたばかりです。このような素晴らしい選手をアルバルク東京が獲得することで、リーグ全体的にも質が上がりますし、クラブのプラスになるのは間違いありません」と語っており、その期待の大きさがうかがえた。

 この試合、トーマスはベンチスタートとなったが、第1クォーター残り4分29秒、アレックス・カークに代わってコートイン。残り3分33秒にファウルを受けフリースリーを獲得、これを2本決めてリーグ初得点をあげる。最終的に4分29秒の出場で、11得点5リバウンドのスタッツを残したが、パワープレーだけでなく、サウスポーから3ポイントシュートを4本打って2本を決めるなど、シュートレンジの広さも披露した。

 試合後、トーマスはクラブの広報を通してコメントを発表。まず「試合を長い間やっていなかったので、ようやくコート上でプレーできたことを本当に嬉しく思います」と喜びの気持ちを伝えた。次に滋賀については「昨日の試合を見て、個人の能力の高い選手が集まっている素晴らしいチームだと思っていました」と警戒していたことを語っている。

 今後については、「残り試合まだ数多くありますので、1つひとつの試合を大事に、なるべく早くシステムを理解して、勝利に貢献したいと思います。やはり自分の持ち味を最大限に発揮することが今の私にとっての目標であり、早くチームに恩返ししたいので、1つひとつの試合で進歩し、今後の試合で勝利につなげていけたらと思います」と抱負を述べた。

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