2020.12.11

広島ドラゴンフライズの防御の整備が急務。名古屋ダイヤモンドドルフィンズは持ち前の攻撃で連勝を狙う

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

広島ドラゴンフライズ vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@広島サンプラザホール)
第1戦:12月12日18時5分 第2戦:12月13日13時35分

 勝ち星をうまく積み重ねられない広島ドラゴンフライズはホームで白星をつかむことができるか。同地区で上位をうかがう名古屋ダイヤモンドドルフィンズに対して守備の立て直しが急務だ。

 広島は直近5戦の平均失点が90点を越える状況に陥った。12月2日の滋賀戦から帰化選手として起用できるトーマス・ケネディがアドバンテージになったと思われたが、それ以上にディフェンスの詰めが甘い。前節の秋田戦では相手の激しいプレッシャーもさることながら、ピック&ロールに対して守り方がまずく3ポイントシュートを被弾し、リバウンドから速攻を与えるなど、守備が足を引っ張った。

 一方、名古屋Dは12月5日・6日の富山と1勝1敗の痛みわけ。東地区で好調の相手に第1戦は土壇場でレオ・ライオンズの3ポイントシュートで押し切ったことに加え、中東泰斗が20分間の出場でシュート成功率100パーセントの8得点3リバウンド2スチールの活躍を見せたことも見逃せない。笹山貴哉が欠場した中、怪我で出遅れた男が結果を出したことは心強い。ポジティブな勝利だっただけに、第2戦でボール際の競り合いで完敗したことはいただけなかった。

 今節は広島が40分間、ディフェンスの精度を保つことができるか。相手はトランジッションオフェンスもピック&ロールも得意としており、これまでの教訓を生かしたい。対する名古屋Dは攻撃の爆発力を持つ相手だけに守勢にまわる局面もあるだろうが、リバウンドやルーズボールを抑えて、我慢をしながら戦えば勝機は十分。ただ接戦となれば、ライオンズとケネディのビックショットが勝敗を左右するかもしれない。

文=大橋裕之

■ロスター
・広島(ヘッドコーチ:堀田剛司)
ジャマリ・トレイラー
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
田渡凌
マーク・セントフォート
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
谷口大智
森山修斗

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
齋藤拓実
ジェフ・エアーズ
菊池真人
張本天傑
安藤周人
レオ・ライオンズ
中東泰斗
中務敏宏
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
木下誠
狩野祐介

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