2020.12.18

勝敗を決めるのは名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、滋賀レイクスターズのインサイド陣のパフォーマンス

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ vs 滋賀レイクスターズ(@ドルフィンズアリーナ)
第1戦:12月19日15時5分 第2戦:12月20日15時5分

 12月2日のバイウイーク明けから6戦で5勝を稼ぎ、上位勢を追走する西地区3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが、強豪撃破で勢いづく同7位の滋賀レイクスターズをホームに迎える。

 名古屋Dは12月に入って好調だ。直近3試合は1試合の平均得点が90点を越えるように自慢のオフェンスが爆発し、平均失点も75点以下に抑える守りを披露している。特に1クウォーターで主導権を握る展開が多く、リーグ最多のディフェンスリバウンドから司令塔・齋藤拓実がテンポよく攻撃を組み立てていることが、その要因だ。加えて12月9日の三遠ネオフェニックス戦から張本天傑が先発起用に応える存在感を示していることも見逃せない。

 一方、滋賀は前節の第2戦で東地区の宇都宮ブレックスから金星を挙げた。その原動力は第1戦から復調したジョーダン・ハミルトンがシーズンハイの31得点をマークしたこと。そして欠場した晴山ケビンに代わって先発した伊藤大司がリズムを作り、前田怜緒頓宮裕人らがボール際のハッスルプレーで流れを呼び込んだことである。1試合を通して集中力をキープできれば、強豪に勝てることを改めて証明してくれた。

 今節は名古屋Dの齋藤や滋賀のハミルトンといったゲームメーカーたちとコンビを組むインサイド陣に注目したい。名古屋Dはジャスティン・バーレルらが攻撃の起点となるリバウンド獲得の柱であり、スクリーナーとしても欠かせない役割を担う。対する滋賀は彼らとマッチアップの予想されるアンガス・ブラントの奮闘が鍵になる。ゴール下で競り合いや、ピック&ロールでの攻防は試合の流れを左右するのではないだろうか。

文=大橋裕之

■ロスター
・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
齋藤拓実
ジェフ・エアーズ
菊池真人
張本天傑
安藤周人
レオ・ライオンズ
中東泰斗
中務敏宏
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
木下誠
狩野祐介

・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
ジョナサン・オクテウス
村上駿斗
狩俣昌也
ジョーダン・ハミルトン
晴山ケビン
今川友哲
アンガス・ブラント
谷口光貴
伊藤大司
頓宮裕人
前田怜緒

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