2021.04.27

足踏みが続く両チーム、勝利への飢えをプレーで表現できるのはどちらか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

シーホース三河 vs 広島ドラゴンフライズ(@ウィングアリーナ刈谷)
4月28日19時5分

 第33節でリーグ戦に復帰できたのも束の間、前々節が中止となったシーホース三河。試合勘を取り戻すのが難しかったことは間違いないが、前節の島根スサノオマジック戦で連敗したのはあまりにも痛い。第3クォーター終了時での7点リードを守れず、再延長までもつれ込んだ1戦目はダバンテ・ガードナーシェーファーアヴィ幸樹がファウルアウトするなどインサイドで後手に回り、ガードナーとシェーン・ウィティングトンが欠場した2戦目もインサイドのアドバンテージを失った。カイル・コリンズワースが連日トリプルダブルを記録し、2戦目で久しぶりにスターター起用された熊谷航の活躍は収穫だが、この時期に西地区3位に転落したことには危機感を抱く必要がある。

 広島ドラゴンフライズにとっても、前節の滋賀レイクスターズ戦で白星を取れなかったのは厳しい結果だ。2戦とも第2クォーターの失速が敗因で、相手のターンオーバー数を考えるとディフェンスにもやはり課題が残る。西地区最下位脱出は極めて難しい状況だが、初めて挑んだB1の舞台で1つでも多く白星を奪い、ファンに報いなければならない。

 今回は中止となった第31節のうち1試合のみの代替開催。現在4連敗中の三河は、その端緒が第28節の広島戦とあって、まずはその借りを返したい。一方の広島もその勝利を最後に6連敗中。1対1のディフェンスやルーズボールなど、両者が勝利への飢えをどれだけプレーで表現できるかに着目したい。

文=吉川哲彦

■ロスター
・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
川村卓也
柏木真介
カイル・コリンズワース
長野誠史
高橋耕陽
熊谷航
金丸晃輔
根來新之助
シェーン・ウィティングトン
加藤寿一
シェーファーアヴィ幸樹
ダバンテ・ガードナー

・広島(ヘッドコーチ:尺野将太)
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
柳川幹也 ※特別指定
チリジ・ネパウエ
田渡凌
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
谷口大智
森山修斗

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