川崎ブレイブサンダースは7日、新加入選手の入団会見を開いた。
ここまで発表されている2021−22シーズンの新加入選手は、前田悟(前富山グラウジーズ)、鎌田裕也(前仙台89ERS)、綱井勇介(前青森ワッツ)、マット・ジャニング(前BAXIマルネサ)の4選手。このうち、日本へ入国できていないジャニングを除く3選手が出席した。
現在24歳の前田は、192センチ88キロのシューティングガード。2018年に特別指定選手として富山グラウジーズへ入団し、2019−20シーズンは新人王を獲得した。昨シーズンは60試合の出場で平均9.4得点を挙げたほか、得意の3ポイントシュートは39.6パーセントで沈めた。
佐藤賢次ヘッドコーチは、前田を「若手の中ではシューターとしてトップクラスだと思う。サイズのあるシューターとともに戦えることが楽しみ」と評したほか、北卓也ゼネラルマネージャーも「シューティングガードは各クラブ激戦区だが、『川崎の2番』として成長してほしい。SGで日本人トップ選手に成長してもらいたい」と期待を寄せた。
首脳陣から高評価を受けた前田は、「大学の時から憧れていたチームに入団できてうれしく思う」と喜びを語り、「僕の特長は3ポイントシュートを中心とした得点を取ることなので、しっかりと発揮してチームに貢献したい」と意気込んだ。
2013−14シーズンから2019−20シーズンまで川崎でプレーした鎌田は、2シーズンぶりに復帰することに。北GMは「アウトサイドの外国籍選手を獲得することとなり、日本人ビッグマンが必要になった。そこで真っ先に浮かんだのが鎌田だった」といい、「いの1番に声をかけて、戻ってきてくれたのは非常にうれしい」と笑顔で話した。また、佐藤HCも「長年一緒に汗を流した選手。体格を生かしたプレー、泥臭いことを厭わずにやる姿、そして仙台でシュートを磨いて帰ってきてくれた」と帰還を喜んだ。
プロ初年度から長らく過ごしたチームへの復帰を果たした鎌田は、「また川崎でプレーできることをうれしく思う。自分の武器である体を使って味方を生かしながら、Bリーグ優勝に貢献したい」と力強く語った。
現在25歳の綱井は、185センチ82キロのポイントガード兼シューティングガード。2018−19シーズン途中に特別指定選手として青森ワッツへ入団し、その後正式契約を結んだ。昨シーズンは52試合の出場で184得点(平均3.5得点)163アシスト(同3.1アシスト)をマークした。
川崎には篠山竜青、藤井祐眞という2人のポイントガードが所属しているが、北GMは獲得の理由について「篠山・藤井とは違った特長のあるポイントガードを探していた。(綱井は)185センチとPGとしては大柄だし、ピック&ロールからのパスセンスもいいと感じた」とコメント。佐藤HCは「大型のPGで、パスセンスはピカイチだと思っている。これから一緒に成長していけたら」と評価した。
成長に期待がかかる綱井は、「川崎という素晴らしいチームに入団できて本当にうれしい。自分の武器であるパスをB1でも通用するように磨いていきたい」と抱負を語った。