2022.03.03

【三遠 vs A東京】新年初勝利を挙げた三遠、ガード陣とカーターの働きが強豪撃破のカギに

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックス vs アルバルク東京(@豊橋市総合体育館)
第1戦:3月5日17時5分 第2戦:3月6日14時5分

 新型コロナウイルスの影響で中止となった第17節の代替試合が2月26日と27日に組まれ、開幕節以来となる滋賀レイクスターズ戦を消化した三遠ネオフェニックス。第1戦は第1クォーターに32得点とオフェンスが爆発したが、第2クォーターに34点を取り返され、両者100点に乗るハイスコアゲームを4点差で落とす結果となった。

 しかし、第2戦は第4クォーターの29失点以外は大きな難点もなく、清水太志郎ヘッドコーチ代行にとっての初勝利。連敗は「9」でストップし、リーグ全体の最下位からも脱出し、次なる目標は西地区最下位からの脱出となる。

 第21節まで3節連続で中止の憂き目を見たアルバルク東京は、直近の試合が2月13日と14日に振り替えられた第16節の代替試合。18日ぶりの実戦で試合勘が不安視されたが、第1戦で横浜ビー・コルセアーズを14点差で退けると、第2戦は前日16個にのぼったターンオーバーを6個まで減らし、序盤から着実にリードを広げて29点差の圧勝だった。迎える今節もそれ以来19日ぶりで、高いアジャスト力を披露しそうだ。

 三遠はサーディ・ラベナ不在の中、外国籍選手2人のほかに田渡凌津屋一球も2戦続けて2ケタ得点を挙げるなど、滋賀戦はオフェンスがよくかみ合った。チームのアシスト数は2戦合計53個。田渡や山内といったガード陣に加え、ロバート・カーターも計13アシストとオフェンスの起点として機能した。横浜に在籍した昨季もA東京を2度撃破する原動力となったカーターのオールラウンドな働きに期待がかかる。

文=吉川哲彦

■ロスター
・三遠(HC:ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ)
サーディ・ラベナ
ロバート・カーター
太田敦也
杉浦佑成
岡田慎吾
ジャスティン・ノックス ※インジュアリーリスト
松脇圭志
常田耕平 ※特別指定
エリアス・ハリス
田渡凌
ピータージュニア・オコエ
半澤凌太
津山尚大
津屋一球
山内盛久

・A東京(HC:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
ジョーダン・テイラー
吉井裕鷹
安藤周人
ザック・バランスキー
セバスチャン・サイズ
菊地祥平
平岩玄
ライアン・ロシター
田中大貴
笹倉怜寿
アレックス・カーク
小酒部泰暉

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