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『B MY HERO!』
ショーン・デニスヘッドコーチ就任後の名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、遂行力の高いチェンジングディフェンスとアップテンポで3ポイントシュートを多用するオフェンスで躍進。昨シーズンはリーグ2位の平均85.4得点。アシストは22.7本で2位、リバウンドは38.8本で5位、スティールは8.1本でトップ。3ポイントシュート成功率は35.5パーセントで3位と、攻守のあらゆる面でリーグ上位の数字を残した。しかし2シーズン連続で終盤にケガ人が続出し、CSではまたしてもクォーターファイナルの壁を越えられずに終わった。
それでもチームの司令塔・齋藤拓実は「この2年間で勝ち抜けるチームという土台がしっかりと作れた」と胸を張る。
今シーズンは日本人選手全員を含む10人が契約を継続。「日本人全員が継続するということはなかなかないことだと思うんですけど、それくらいみんな同じ気持ち。このメンバーでもう1回最後まで戦い抜いて、自分たちの力を証明したい。くやしさを3年目にぶつけて、結果にこだわっていきたい」と齋藤はチーム全員の気持ちを代弁する。
今オフにはチーム最多の19.3得点を稼いだコティ・クラークが移籍。大黒柱のスコット・エサトンがインジュアリーリスト入りした。外国籍選手が全員新加入という点に若干の懸念はあるものの、ロバート・フランクスとティム・ソアレスは名古屋Dに合うプレースタイルの選手でフィットするのにそれほど時間はかからないだろう。
兎にも角にも、ケガ人を出さず、シーズン通してベストなコンディションを維持できるか。タイトル獲得のためには、それが必須条件だ。
文=山田智子