2023.10.12

千葉Jの西村文男、白星発進の東アジアスーパーリーグは「自分たちとの勝負」

ベテランとしてチームをEASL初戦勝利に導いた西村[写真提供]=EASL
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 10月11日、東アジアスーパーリーグ(EASL)の2023-24シーズンが開幕。千葉ジェッツはホームの船橋アリーナにTNTトロパンギガ(フィリピン)を迎えた。

 前半はなかなか流れをつかめず、追いかける展開を強いられていた千葉Jだったが、後半に金近廉などの3ポイントシュートで逆転に成功。アウトサイドからの攻撃が功を奏し、93-75とEASL初戦を白星で飾った。

 試合後のインタビューでは、ベテランの西村文男が試合を総括。「正直、前半は両チームともグダッていましたけど、後半は自分たちのほうがインテンシティ高くプレーできたという印象です」と、後半の戦いぶりを振り返った。

 長年にわたって日本のトップリーグでプレーし、日本代表経験もある西村だが、千葉Jとして初めて出場したEASLについては「各国の代表チームが参加しているので、プライドのぶつかり合いでもある。国によってはルールが少し違うので、違う刺激もあると思います」と評価した。

 EASLはホーム&アウェー方式で行われるリーグ戦のため、敵地に赴いて試合をこなす必要がある。西村は、「シーズン中のタフなスケジュールに組み込まれている上、スカウティングの情報もなかなか入ってこない」と言い、「相手との勝負ではあるものの、自分たちのバスケットをいかにするかという、自分たちとの勝負にもなると思います」と戦い方についてもコメントした。

 Bリーグでの戦いに目を向けると、千葉Jは長崎ヴェルカとの2023-24シーズン開幕戦で2連敗スタート。西村は、「監督が求めていることの理解力は誰よりもあると思っているし、監督の求めていることを表現する力もあると思っていますが、まだそこに至っていない」と、厳しい一言も発した。

「毎年のことですが、(シーズン序盤は)完成度があまり高くない」と改善の余地を示唆し、「お互いのやりたいことを理解し合わないことにはいいバスケットができない。新加入選手も含め、そこの橋渡しもしながら、目指すレベルの一歩手前のレベルにまずはいきたいと思います」と、豊富な経験を活かしたチーム作りも少しずつ進めていくようだ。

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