昨年10月に開幕したBリーグ2020-21シーズン。新型コロナウイルス感染拡大の影響も不安視されたが、おおむね順調に日程を消化し、終盤に差し掛かりつつある。B2では各チーム44~47試合を終えた。シーズンは60試合が予定されているため、おおよそ8割を消化したことになるのだが、平均得点やリバウンドなどの個人成績はどうなっているのか。ランキング形式で振り返っていく。
※各成績は2021年3月17日現在のもの
得点ランキング1位(平均23.8得点):アンドリュー・ランダル(山形ワイヴァンズ)
2位(平均22.2得点):デクアン・ジョーンズ(西宮ストークス)
3位(平均19.5得点):ショーン・オマラ(バンビシャス奈良)
4位(平均18.6得点):ペリー・エリス(愛媛オレンジバイキングス)
5位(平均18.4得点):マーク・トラソリーニ(茨城ロボッツ)
前半戦終了時点ではマーク・トラソリーニとエリック・ジェイコブセンが1位に立っていたが、約8割を終了してランキングが大きく変動し、アンドリュー・ランダルがトップに輝いた。大阪エヴェッサを退団後、シーズン途中に山形へ入団したランダルは、自慢の機動力を武器に得点を量産。1月9日熊本ヴォルターズ戦で記録した34得点を筆頭に、チームの得点源として活躍している。
リバウンドランキング1位(平均12.8リバウンド):アイザック・バッツ(越谷アルファーズ)
2位(平均11.6リバウンド):ケビン・コッツァー(香川ファイブアローズ)
3位(平均9.5リバウンド):ショーン・オマラ(バンビシャス奈良)
4位(平均9.3リバウンド):エリック・ジェイコブセン(仙台89ERS)
5位(平均9.2リバウンド):スティーブン・ハート(青森ワッツ)
前半戦終了時点でもトップだったバッツが現時点でもランキングトップを譲らず。208センチ134キロという横綱級の体格を生かしてリバウンドを奪取。1月27日茨城ロボッツ戦ではキャリアハイとなる25リバウンドを記録するなど活躍を続け、越谷のゴール下に君臨している。
アシストランキング1位(平均8.6アシスト):石川海斗(熊本ヴォルターズ)
2位(平均6.7アシスト):杉本慶(ファイティングイーグルス名古屋)
3位(平均5.5アシスト):大塚勇人(バンビシャス奈良)
4位(平均5.3アシスト):トレイ・ジョーンズ(群馬クレインサンダーズ)
5位(平均5.1アシスト):兒玉貴通(香川ファイブアローズ)
石川海斗が前半戦終了時に引き続き、アシストランキングで1位に。Bリーグ史上最速で通算1500アシストを記録した石川は、とどまることなくアシストを量産。2位と約2.0本差と圧倒的な成績を残しているため、このままいけば2年連続のアシスト王も確実か。
ブロックランキング1位(平均1.46ブロック):シェイク・ムボジ(西宮ストークス)
2位(平均1.45ブロック):ダニエル・ミラー(仙台89ERS)
3位(平均1.3ブロック):ショーン・オマラ(バンビシャス奈良)
4位(平均1.2ブロック):ナンナ・エグー(アースフレンズ東京Z)
5位(平均1.1ブロック):マーク・トラソリーニ(茨城ロボッツ)
ブロックランキングは僅差でシェイク・ムボジがトップに輝いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響でチームへの合流が遅れるも、合流後は全試合でスタメン出場。平均16.0得点という攻撃面もさることながら、リムプロテクターとしても活躍。3月14日のライジングゼファー福岡戦では5ブロックを記録し、西宮のゴール下を支えている。
スティールランキング1位(平均1.8スティール):マイケル・パーカー(群馬クレインサンダーズ)
2位(平均1.6スティール):畠山俊樹(越谷アルファーズ)
3位(平均1.53スティール):加納督大(ライジングゼファー福岡)
4位(平均1.49スティール):杉本慶(ファイティングイーグルス名古屋)
5位(平均1.47スティール):マーク・トラソリーニ(茨城ロボッツ)
前半戦終了時にスティールランキングでトップに立っていたマイケル・パーカーが、今回も引き続き1位に。昨年12月に39歳の誕生日を迎えたが、衰えることなく攻防両面でチームに貢献。読みの鋭さでボールを奪い、確実に得点へつなげている。
3ポイントシュート成功率1位(44.5パーセント):相馬卓弥(佐賀バルーナーズ)
2位(42.39パーセント):山崎稜(群馬クレインサンダーズ)
3位(42.37パーセント):松山駿(ファイティングイーグルス名古屋)
4位(41.8パーセント):長谷川智也(越谷アルファーズ)
5位(41.5パーセント):ペリー・エリス(愛媛オレンジバイキングス)
昨年まで島根スサノオマジックで活躍し、今シーズンから佐賀へ加入した相馬卓弥が現時点での3ポイント成功率王となった。シーズン序盤は思うように決まらなかったが、尻上がりに調子を上げてきた。1月2日のアースフレンズ東京Z戦で10分の8という驚異の確率で3ポイントシュートを沈めるなど好調で、西地区3位というチームの躍進に貢献している。
フリースロー成功率1位(91.7パーセント):佐々木隆成(熊本ヴォルターズ)
2位(87.0パーセント):平尾充庸(茨城ロボッツ)
3位(85.3パーセント):チャールズ・ヒンクル(越谷アルファーズ)
4位(85.0パーセント):福澤晃平(茨城ロボッツ)
4位(85.0パーセント):澁田怜音(佐賀バルーナーズ)
熊本の若きポイントガードが、現時点でのフリースローランキングの1位に輝いた。過去2シーズンはほとんど出場時間を得られなかったが、今シーズンはここまで45試合に先発。自身にとって飛躍の年となった。シュートも高確率で決めており、3ポイントシュートはランキング外だが成功率42.5パーセントを記録。フリースローはB2唯一の90パーセント越えを誇っており、今後の活躍に期待が高まる。