2017.08.03

決勝の入りを悔やむ桜花学園の藤本愛瑚「最初から自分の力を出しきれる選手に」

桜花学園の藤本愛瑚はさらなる飛躍を誓う [写真]=山口剛生
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 平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)女子決勝が8月2日にあづま総合体育館で行われ、2012年から5連覇中の桜花学園高校(愛知県)が岐阜女子高校(岐阜県)と対戦。第1ピリオドで8-15と後れを取ると、その後は拮抗した展開に持ちこむも、最終スコア55-61で敗れ、大会準優勝に終わった。

 パワーフォワードの藤本愛瑚はチーム2位の15得点をマーク。守っては後半、センターの伊森可琳に代わり、相手エースのバイ・クンバ・ディヤサンとマッチアップした。「(井上眞一)監督から『相手のセンター(ディヤサン)にやられるのは仕方ないから、自分たちが思いきりやって、取られたら取り返す』、『(伊森が)つけなかったら藤本』と言われていたので、心の準備はできていました」と明かしたが、「高さが全然違うから、体を張って、中に入ってくる前にボディチェックで止めることを意識していました。でも、ファウルがかさんでしまったことが大きいです」と、40得点を許したディヤサンに苦戦したことを語った。

 一方で、藤本自身がオフェンス面で本領を発揮したのは後半に入ってからだった。「最初は硬くなり、シュートも入らなくて得点も伸びませんでした。でも、最後のインハイですし、自分の力を出さないと勝てないと思いました。(後半は)思いきりプレーできて、シュートも入りましたが、遅かったです」と悔しさをのぞかせ、「最初から自分の力を100パーセント出しきれるような気持ちの強い選手になって、チームを引っ張っていけるようになりたいです」と意気込みを見せた。

「今回、メインコートを経験したのは大きいです」と大会の意義を口にした藤本。全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)に向け、「(現在のチームは)山本(麻衣)と自分で攻めることが多いです。それは相手もわかっていて、中を固められて、外はノーマークで捨てられることもあります。もっと全員で攻めて、点を取れるチームになっていきたいです」と話した。

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