2021.08.03

インターハイ女子注目校(2)岐阜女子(岐阜)「鍛え上げられたディフェンスで頂点へ」

第1シードでインターハイに挑む岐阜女子[写真]=山田智子
取材歴17年目でミニバス、中学、高校、大学、トップリーグに日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 先月末の男子に続いて8月10日から15日にかけて行われる「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。女子は新潟県新潟市での開催となる。2年ぶりに夏の女王の座をつかむのはどこか⁉ バスケットボールキングでは大会で見るべき注目のチームをピックアップした。

■女子注目チーム(2)岐阜女子(岐阜県)

 岐阜女子高校(岐阜県)が、今年も全国優勝を争う実力を持っていることをしっかりと証明したのが6月12、13日に行われた「第68回東海高等学校総合体育大会」。

 無観客で開催された同大会では、決勝で桜花学園高校(愛知県)と対戦。試合は前半を終えて11点ビハインドとなったが、8点ビハインドで迎えた第4クォーターでは29得点を奪う攻撃を見せ、最後は逆転勝ちで、優勝を飾った(74-69)。

 この試合、代名詞ともいえる岐阜女子の『ディフェンス』が冴えを見せた。決勝では攻撃力の高い選手がそろう桜花学園を70点以下に抑え、中でもガードの藤澤夢叶(3年)は前から激しく当たって桜花学園のガード陣のミスを誘発した。

「最後の勝負所のディフェンスを頑張ってくれました。(162センチの)藤澤に象徴されるように、小さい選手でもしつこく諦めないこと。このコロナ禍で、どのチームも大変な思いをしています。うちもそれに負けないように頑張ってきたことの成果の一つだと思います」と安江コーチは決勝を振り返りつつ優勝の感想を語った。

 今年の岐阜女子は、その藤澤がガードとして速い攻めを生み出し、チームをけん引。インサイドではアググア チカ チュクウが体を張り、リング下のシュートやリバウンドで貢献する。昨年のウインターカップでスターターを務めた選手は一人もおらず、経験値では例年より低いが、それでも「うちは選手たちにいっぱい経験をさせて、それを積み上げていくチーム。そういった点では厳しかったですが、チーム内での競争や目標への意識をしっかりと持たせること、方向を見失わないようにはしてきました」と安江コーチは言う。

 その中で「ディフェンスは努力をすれば必ず上がっていくもの。自論ですが伸びしろはやっぱりディフェンスにあると思っています」(安江コーチ)と、強みであるディフェンスに磨きをかけてきた。

 その他、食事やトレーニング法などあらゆる面で見直し、チーム力向上を図ってきた岐阜女子。試合数が少ない中で、東海大会優勝という経験は選手にとって大きくプラスに作用するだろう。

「(優勝は)自信になると思います。ただ、自信と過信は紙一重なので、その辺りはしっかりと伝えていきたいと思ってます」と安江コーチは勝って兜の緒を締める。
 
 6月の時点ですでに仕上がっているのではないかと思わせたハードなディフェンスは、夏にさらに凄みを増すだろう。

 第1シードで臨むインターハイ。「ディフェンスから2点取るという基本的なスタンスは崩さずに」(安江コーチ)と、これまでと同様に最大の武器であるディフェンスから勝機をつかむ。

岐阜女子は清水ら3年生を中心に総合力で戦う[写真]=山田智子

写真=山田智子
取材・文=田島早苗

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