8月31日にインドネシアのジャカルタで行われた「第18回アジア競技大会(夏季大会)」の男子バスケットボール競技の7位決定戦。日本代表は地元のインドネシアを第4クォーターで突き放し、最終戦を白星で飾った。
試合後、インタビューに応じたエルマン・マンドーレヘッドコーチ代行は、インドネシア戦に関して「いい結果で終わったことをすごく嬉しく思う」と勝利を称えた。今大会、日本は予選から計6試合を行い、そのうちの4試合を8人で戦い抜いた。「終わってみれば3勝3敗で、8人になってからは2勝2敗。メダル獲得はもちろん実現したかったんですけど、もし12人だったら多分メダルを獲得できたと思います」と悔しさをにじませたが、「今出せた結果をすごく嬉しく思いますし、育成目的で連れてきた選手たちも成長している」とポジティブに捉える。具体的にはベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)、玉木祥護(筑波大学)、シェーファー アヴィ幸樹(ジョージア工科大学)、熊谷尚也(大阪エヴェッサ)の名前を挙げ、「これは日本バスケットボール界にとってはすごくいいニュース」と述べた。
指揮官は、今大会のキャプテンを務めた太田敦也(三遠ネオフェニックス)についても言及。「今日の試合で11本リバウンドを取って、去年のBリーグを見てみたら平均10本取れる試合なんてなかった。それだけ代表に懸けてる気持ちは強い選手。責任も感じてますし、彼がどれだけ今の日本代表に貢献してるか、本当に全員に知ってほしい」。
今回不祥事を起こし、帰国後に日本バスケットボール協会(JBA)から1年間の公式戦出場停止処分が下された4人に関しては、「もちろん残ってほしいという気持ちはあった」と話したマンドーレ氏。「だけど、間違ったことはしっかり償ってこれからも成長してほしいと思います。いつか本当に代表に戻ってきてほしい4人なので、これからも努力を止めないでほしい」と、当事者である永吉佑也(京都ハンナリーズ)、橋本拓哉(大阪エヴェッサ)、佐藤卓磨(滋賀レイクスターズ)、今村佳太(新潟アルビレックスBB)への励ましの言葉もかけ、「もう起きてしまったことは我々も変えられない。残った選手たちでこれからも立派に代表の選手としてやっていってもらうように、しっかり教育していきたいと思います」と今後の戦いへ向け気を引き締めた。