日本、敵地でイラン撃破…予選7連勝でW杯出場に前進!

第1クォーターだけで12得点を挙げた比江島慎 [写真]=fiba.com

 2月21日にアザディ体育館で「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選(Window6)」が行われ、6連勝中の男子日本代表がイラン代表と対戦した。

 敵地に乗りこんだ日本の先発は富樫勇樹千葉ジェッツ)、比江島慎(栃木ブレックス)、田中大貴竹内譲次(ともにアルバルク東京)、ニック・ファジーカス川崎ブレイブサンダース)の5人。八村塁(ゴンザガ大学)と渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)の2人を欠く中、アウェーでの一戦に挑んだ。

 ファジーカスが先取点を挙げた日本は、開始約1分30秒間に2個のオフェンスリバウンドを奪われる展開。それでも比江島と富樫が連続で3ポイントを沈め、第1クォーター開始2分54秒の時点で12-7とリードした。竹内譲のフリースロー2本が決まったあと、3ポイント、バスケットカウントを許して4点差。高さで劣る中、田中の速攻、比江島のタフショットなどでリードを保つ。馬場雄大(A東京)や篠山竜青(川崎)といったベンチメンバーもコートに立つと、比江島が残り1分36秒にこの日12得点目となる3ポイント。モハマド・ジャムシディのアタックに苦しむが、残り1分間で辻直人(川崎)の3ポイント、篠山のバスケットカウントがあり、35-28と7点差まで広げた。

 第2クォーターは田中のジャンプショットでスタートすると、太田敦也三遠ネオフェニックス)がインサイドで得点。ファウルがかさむ相手に対し、開始3分57秒にファジーカスがジャンプショットを決めると、残り4分29秒に田中の3ポイント、同4分8秒に馬場のダンクが続き、46-35と一気に突き放した。同3分23秒にはファジーカスがメイサム・ミルゾイの3つ目となるファウルを誘発してバスケットカウント。終盤も2ケタリードを保ち、55-45で試合を折り返した。

ワンハンドダンクで流れを呼びこんだ馬場 [写真]=fiba.com

 第3クォーターはファジーカスを中心に攻めこむが、やはり相手にゴール下を支配され、オフェンスリバウンドから失点を重ねる。決められては決め返す時間が続いたが、残り3分59秒に竹内譲のレイアップで71-59。流れを取り戻し、78-67と11点差にまで広げた。

 ミルゾイに先制点を許した最終クォーターは、竹内譲が序盤からレイアップや3ポイント、ブロックの大活躍。開始3分44秒にはファジーカスのレイアップが決まり、この日最大の17点差をつけた。竹内譲の3ポイントが決まった直後から2連続得点を与え89-77。さらに猛攻を受け、試合終了残り1分44秒の時点で91-85と詰め寄られる。しかし、同1分17秒にファジーカスがバスケットカウント、同42秒に比江島がジャンプショット。最後までリードを許さなかった日本が逃げきり、最終スコア97-89で勝利を収めた。

 この結果、23日1時からの試合でフィリピンがカタールに敗れると、日本は1試合を残してワールドカップ出場圏内のグループF3位以内が確定。フィリピンが勝利した場合でも、グループEのヨルダンが中国に敗れれば本戦出場が決まる。

■試合結果
日本 97-89 イラン
JPN|35|20|23|19|=97
IRI|28|17|22|22|=89

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