主将を務めた渡邊雄太が東京五輪での戦いに手応え「確実に自分たちは成長できている」

日本代表のキャプテンを務めた渡邊雄太が大会を総括した[写真]=Getty Images

 45年ぶりのオリンピックに臨んだ男子日本代表。格上チーム相手に1勝を目指して戦ったが、予選ラウンド3戦全敗という結果に終わった。

 スペイン、スロベニア、アルゼンチンと同組に入った日本。初戦のスペイン戦では世界ランキング2位の強豪に堂々たる戦いを演じ、77−88と勝利まであと一歩まで迫った。しかし、続くスロベニア戦を81−116で落とすと、アルゼンチン戦も77−97で敗戦。予選ラウンド3連敗で大会から去った。

 チームキャプテンを務め、3試合で平均35.5分のほとんどの時間でコートに立ち続けた渡邊雄太(トロント・ラプターズ)のコメントを日本バスケットボール協会が掲載している。

 「今回のオリンピックは残念ながら3連敗という結果に終わってしまいましたが、選手12名とスタッフやコーチ陣とともに全力を出しきれたと思っています」と今大会を総括した渡邊。「まだまだ世界との差はありますが、確実に自分たちは成長できています」と手応えを口にし、「この悔しさをしっかりバネにして、次のワールドカップで世界を相手に勝てるようにがんばっていきます」と意気込みを語った。

 今大会は新型コロナウイルスの影響を受け、無観客での開催を余儀なくされたが、選手たちに声援は伝わっている。渡邊は、「ファンの皆さん、たくさんの応援ありがとうございました。今回は無観客でしたが、SNSなどを通して、皆さんの応援の声は僕たちにいつも届いていました」と感謝の意を表し、続けて「残念ながら1勝はできませんでしたが、皆さんの応援を胸に、もっと成長した日本代表の姿をワールドカップで見せられるようにがんばりますので、今後とも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」とメッセージを送った。

 日本の先頭に立ち、世界の名だたる強豪に立ち向かった背番号12。コート上のみならず、ベンチでもチームメートを鼓舞し続けるその姿は見るものたちに勇気や希望を与えた。10月から始まるNBAでさらなるレベルアップを果たし、日本代表で成長した姿を見せてくれることに期待したい。

 

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