2022.01.03

髙田真希が新年の抱負を語る…「バスケに対する思いは誰よりも熱くありたい」

高田真希に2021年を振り返るとともに新年の抱負をもらった [写真]=バスケットボールキング編集部
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 2022年、1月1日に行われたデンソーアイリスと東京羽田ヴィッキーズの一戦で高田真希の姿はコートにはなかった。昨年末、ふくらはぎに軽い肉離れを発症。12月25日・26日に髙田の地元で開催された豊橋市総合体育館での三菱電機コアラーズ戦には欠場し、明けたこの日も「今週は出られる状況でしたが、スタッフの判断」(髙田)で欠場となった。

 それでもベンチでは気になった点を声がけしていた髙田。存在感は十分で、「客観的に(自分の)チームの試合を見ることがなかったので、どういう時が良くて、悪い時は何をしなければいかないのかがわかります。ですからいい経験なのかなと。コート上でなくても伝えられることがあるので、今日は声を出すのが役割かな」と、積極的な姿勢が印象的だった。

 そんな髙田に東京オリンピックで銀メダルを獲得した2021年を振り返ってもらった。

「昨年に限らずいろいろなことに挑戦し続けた結果が、少しずつ実を結んだのかなと思います。バスケットボールはもちろんですが、それ以外のことにも挑戦してきました。昨年だけ頑張ったというわけではなく、その前からトライして、積み重ねてきたことが結果として花が開いたのかなと思います。

 何をするにもとても楽しかったですし、モチベーションを保てたというか、苦しい時でも維持できました。今まで頑張ってきて良かったなという思いには、素直に良かったなというものと今まで苦しいことを経験してきたからこそより良かったなと思えるものが重なった一年でした」

 銀メダルへの道程は平坦ではなかった。世界の舞台で思い通りのプレーができない時もあった。だからこそ、女子日本代表が披露したバスケは一朝一夕で出来上がったものではないと言える。決して恵まれた環境とはいえない中で、地道に積み上げたものがあったから、自国開催の舞台で輝かしいメダルを手に入れられたのだ。

 また、バスケを、特に女子のバスケについて、もっと知ってもらおうとPR役を積極的に買って出ることも、髙田の活動の重要な部分だ。そのために自ら起業して社長として立場で活動を続けてきた。昨年、ベースとなるバスケで一つの、そして大きな成果を残せたことで、それについても噛み合ってきたと感じているという。

「今年も変わらずにいろんなことに挑戦し続けたいですね。ただ軸になるのはバスケットボールです。現役であり、自分の中で大切にしている部分なので、それに対する思いは誰よりも熱くありたいと思います。プレー以外のことに挑戦するためにも、バスケの部分は特に大切にしなければ、ですよね。それに技術的にももっともっといろんなことにトライしたいですね。向上心を持って、これまで以上に挑戦していきたいと思います」

 さらに――
「プレー以外のこともいろんなことにチャレンジしていくと思います。それが自分の、今までもそうですけど、自分の人生だと思うので。変わらずにいろんなことに挑戦したいと思います」

 髙田の挑戦し続ける姿勢は、これまでも、そしてこれからも変わらない。

いろいろなことに挑戦するためにも、バスケという軸は大切にしたいと髙田は語った [写真]=W LEAGUE


文=入江美紀雄

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